診療案内
加齢性黄斑変性症
加齢性黄斑変性症とは何でしょう?
高齢者に生じる目の病気で、 ものを見る中心部の網膜(黄斑部)が痛んで視力低下などを起こす病気のことです。 原因としてはさまざまなものがあり、 環境因子や遺伝的因子が複雑に絡み合って発症すると考えられており、 これ一つだけが原因というものはありません。 喫煙が関連しているとの報告や、高血圧が関連しているという報告もあります。 物を見る中心部が痛みますので、見たいところが見えなくなることが多いですが、 光まで見えなくなったり、まったく物が見えなくなることは多くありません。
眼科を受診するタイミングは?
視力低下を感じたり、ものが歪んで見えたり、 中心部が見えにくかったりするようなことがあれば眼科を受診しましょう。 また、50歳以上では定期的に眼底検査を受けることをおすすめします。 黄斑部に「あか」のような物類(ドルーゼン)が認められる人は加齢性黄斑変性になりやすいといわれています。 眼底検査をするとドルーゼンの有無はわかります。
治療法はあるのでしょうか?
レーザーで焼き尽くしたり、光線力学療法などがあります。 しかし、どの治療法も視力の維持を目的としたもので改善は難しいのが現状です。 近年では、ホウレンソウなど緑黄色野菜に含まれるルテインという色素が加齢性黄斑変性の予防・もしくは進行の抑制に効果が期待されるといわれています。 日ごろから緑の野菜を多くとり、外出時には帽子をかぶり、遮光眼鏡をかけること、また禁煙を心がけてください。 また、ルテインはサプリメントでとりいれるのが効果的です。 当院にもご用意がありますのでお気軽にご相談ください。