診療案内
眼外傷
目の外傷
※眼の外傷は、表面の外傷と内部の外傷に分けられます。外傷の原因(打撲や穿孔性、異物など)によって、表面だけのものか奥までのものか判断し、治療方針を決定することは、緊急性の場合、特に重要となります。自己判断よりは、まず眼科受診をおすすめします。
- 鈍的(ボールなどによる打撲、格闘技、挙固)
- 穿孔性(刃物、ガラス片による切り傷、鉄粉など小さなものの突入)
- 眼表面
- 洗剤や毛染め液、水虫の薬など化学性のもの、熱傷(てんぷら油の突入)
- 異物‥結膜(赤眼、目の裏、白眼)に入った物、角膜(茶目)に入った物、鉄粉など
- 光による障害(紫外線、レーザー光、太陽光)など
主な目の外傷
結膜下出血(打撲の際に多いです)
結膜の毛細血管が破れて白眼(結膜)の部分が出血します。 白眼(結膜)が鮮紅色になるので驚きます。
角膜びらん
茶目(角膜)に傷がついた状態です。 知覚が過敏な場所なので、痛みを強く感じます。
前房出血(打撲の際に多いです)
茶目(虹彩)の根元が裂けて前房(角膜と虹彩、水晶体で囲まれた部分)が出血します。 眼圧が上昇することもあります。
網膜しんとう症
網膜の一部が浮腫により乳白色に混濁します。 黄斑部におこすと視力低下を伴います。
眼窩吹き抜け骨折(ボールや挙固などの際多いです)
眼を取り囲む骨組織(眼窩)に急激な外圧が加わり、 最も弱い眼窩下壁の骨折が生じます。 ものが二重に見えたり、嘔吐したら要注意です。
受診時のお願い
外傷の原因は多岐にわたり、原因や程度によっても、対応の仕方は異なります。 受傷したらできるだけ早めにご来院ください。 まずは、正確な内容の聞き取りから始めていきます。 その後、痛みがあり、目があけられない場合は点眼麻酔をしてから通常の検査を行ないます。 打撲の場合は眼の奥を詳しく見るために、眼をひらいて検査をしますので、お車での来院は控えてください。