2015.8.25 多職種連携
緑区・在宅医療推進・多職種連携・研修会(長いので間に・を入れ表記)に参加しました。
『在宅医療』とは、通院困難な患者さんが、医療者の訪問により、自宅や施設で受ける
医療全般のことです。
医師を始め、多くの医療者が関わっています。
参加職種は、医師・歯科医師・薬剤師・訪問看護師・ケアマネージャー・理学療法士
・作業療法士・社会福祉士・作業療法士・管理栄養士などなど。
今回は『福井市の『オレンジホームケアクリニック』院長が講師。
『85才、要介護2の男性(仮称・越前さん)と介護する次女』の在宅医療を支えるミッション
ということで、それぞれ他職種が混じった11グループでディスカッションが始まりました。
グループの進行役は医師とのことで、ふだん自院以外の他職種とのチーム医療に
縁のない立場としては、ドキドキ…
怒りっぽくなったことに対し 「出された薬の副作用では?」etc
眠れないことに対し 「昼夜逆転?昼間の活動が少ないのでは?」etc
つたい歩きに対し 「デイケアなどで、運動能力の向上を目指したら?」etc
便秘に対して「水分摂取が少ないのでは?」「トイレで失敗したくないから控えてる?」etc
むせやすいことに対して「とろみをつけたら?」etc
なごやかな雰囲気の中、様々な立場から、『原因と対策』がどんどん出てきて、
場は大変盛り上がりました。
『越前さん』の最期を支えるステージまで、一生懸命考えると、架空の患者さんに対するプランな
のに、なぜか実在人物のように思え、また初対面にも関わらずグループの結束も。
今回の研修会を通してたくさんの職種の人と知り合えました。
その後の懇親会では、さらに飛び交う名刺の交換。
「眼科医、往診してます」に、意外そうな顔。
「往診してもらえるんですか?」と言われ、眼科往診の認知度の低さを痛感。
「何かあったら心強いわ」
「何処へでもうかがいますよ~」
往診していると、目だけ診ているようで、意外に患者さんの生活の匂いがわかります。
それが、良い意味で、患者さんやご家族に寄り添えることだと思っています。
「いい研修会だったね~。たくさん勉強したし、たくさん食べたし、実(身)になったわ!」の感想に
「よかった~。会がうまく回るか、気がかりでほとんど食べてなーい」と、この会の世話人の家人。
「今日まで頑張ったもんね~」いつもの10倍以上ねぎらいの言葉をかけて、帰路に就きました。