5月28日 白内障手術、術後のケアもしっかりと
白内障手術は、カメラのレンズに当たる水晶体を、後ろの膜の水晶体後嚢(のう)を残して除去し、眼内レンズを挿入します。
成功率の高い安全な手術で、術後の炎症反応もかなり軽減されていますが、わずかながら合併症が起こることがあります。
特に、細菌などの感染で起こる感染性眼内炎には注意が必要で、約1000人に1人の割合で起こります。術後から1週間以内に発症する場合が多く、眼痛、充血、視力低下などがあれば、すぐに受診が必要です。
切開した傷が良くなるには2〜3カ月かかります。術後に目をこすったり、押したりしないように注意しましょう。術後に網膜のむくみで視力が低下することもあり、長期の抗炎症点眼薬の投与が必要です。
また、水晶体後嚢が濁る“後発白内障”になることもあります。これによって視力低下などが見られれば、特殊なYAGレーザー光線で治療することもあります。
定期検査は術後2〜3カ月は必須です。担当医師の指示をよく守り、指示された点眼を確実にするようにしましょう。以降は6カ月後、さらに1年に1度は定期検査を受けることをお勧めします。
(中日新聞 5月28日)