10月11日 トレーニングで「見る力」アップ

継続的にトレーニングをした25人全員の「見る力」が、3~30%アップしたというゲームソフト「眼力トレーニング」。
私たちが顔を動かさず視線だけキョロキョロと動かす時に使う「外眼筋」という筋肉を鍛えて、視線の移り変わりをスムーズに保つというものです。
今回はゲームソフトがなくても出来るトレーニング法をご紹介します。

①    眼の前で両手の親指を30cmほど離して立て、両方の指先を顔は動かさずに目の動きだけで交互に見る。1日20回を4セット。上下や斜め方向にも応用できる。

②    テレビを見ている視野の中心に片手の親指を突き出し、視線を親指の先に置く。その視線のままテレビに誰が出ているか、どんな場面かを読み取ることで、情報収集の視野を広げる。

③    走っている電車の窓から通り過ぎる看板や駅名表示を見る。電柱などをはっきり見ようとすることなども、動体視力を鍛えるのに効果的。

外出先での様々な危険回避にも欠かせない「見る力」。
トレーニングの継続は、高齢者にも維持や向上が期待できるそうです。
今から始めてみてはいかがでしょうか。

                             (中日新聞 10月8日)

9月24日 「不同視弱視」と診断されたら…

 ◆    不同視弱視とは?
ヒトの視力が発達するのは生後9〜10週ごろ。この時期に遠視や乱視、斜視など目に何らかの異常や病気があり、視力が十分に発達しない状態が弱視です。
不同視弱視は、両目に遠視や乱視があり、その度数に大きな差がある「不同視」が原因の弱視です。どんなにピントを合わせても片目にぼけた状態が残り、見えにくい目を使わなくなるために起きます。

◆    治療法は?
両目の遠視や乱視を測り、その差がなくなるよう完全矯正する眼鏡を掛けることから始めます。これは、弱視のある目から入ってくる刺激を、脳の視覚中枢が十分に受けられるようにするためです。
この眼鏡は一時的ではなく、起きている間は常に掛ける必要があります。

また、両目で見ていないようであれば、パッチなどで健康な目を隠し、弱視のある目のみを使う「健眼遮閉(けんがんしゃへい)」も必要です。

視力の発達は8〜9歳ごろ終了すると言われていますが、不同視弱視は治療を始める年齢が遅れても視力の改善が得られたという報告もあるそうです。

まずは、なるべく早めに眼科医に相談されることをお勧めします。

 (中日新聞 9月24日)

 

9月17日 白内障手術のギモン

白内障は目の水晶体が白濁し、かすみ、まぶしさ、視力低下が起こる病気です。

主に加齢が原因で、四十代からも始まりますが、手術が必要になるのは多くは六十歳以上。強度近視の人は若いうちに発症する傾向にあります。

▼治療法は?
・進行を遅らせるには・・・点眼治療があります。
・治すには     ・・・手術が必要です。

▼  手術法、手術時期は?
・濁った水晶体を摘出し、人工レンズを入れる方法が一般的で、安全性、効果ともに高い手術です。
・症状が進み、日常生活で不自由さを感じたら手術をお勧めします。

▼  術後の注意点、コンタクトレンズ使用は?
・術後は激しい運動を控え、目をぶつけない、こすらない、汚い水がはいらないよう気をつけて、感染症に注意してください。
・コンタクトは術後一か月以上たち、目の状態が落ち着いていれば使用できます。

※ネット販売されている白内障の点眼薬の中には、医学的データや安全性の確認がされておらず日本での認可がされていないものもあります。

点眼薬の処方には眼科の受診が必要です。

                              (中日新聞 9月17日)

9月17日 「見る力」を鍛えて、生活力アップ!?

一瞬で多くの情報をつかんだり、一度に広範囲を見たりする「見る力」を鍛える取り組みが進んでいる。
健康診断の「視力」は、静止した小さなものの形を見分ける力で、目の焦点が合っている程度を調べる。
愛知工業大でスポーツ視覚学を研究する石垣尚男(ひさお)教授によると、それに加え、目には動いているものをはっきり見る「動体視力」、一瞬で多くの情報をつかむ「瞬間視」、素早く目を動かす「眼球運動」、広範囲を見る「周辺視野」などがあり、これらを総合して「見る力」になる。見る力は、眼球を動かす六つの筋肉と、コントロールする脳の影響を受け、二十歳をピークに年齢とともに衰える。だが鍛えれば、どの年代でも能力が伸びる可能性があるそうだ。

 この「見る力」を鍛えることで、読書の速度や運転能力の向上も期待できるという。
20代の男子学生に、両手の親指の爪を交互に見る眼球の往復運動を三カ月間続けてもらった結果、二分間で読める読書の速度が約50%増えた。
また、高齢者向けにはゲーム機の画面上に不規則表示された1~20の数字を、制限時間内に順番に押すなどのトレーニングを行ったところ、参加者からは、「車の運転時、交差点で右左をしっかり、素早く確認できるようになった気がする」という声もあった。

石垣教授は「目を速く大きく動かすことが大事。楽しみながら見る力を鍛えて」と呼び掛けている。

 (中日新聞 9月17日)

8月20日 “見えない空間”で距離が縮まる

以前ご紹介した、ブラインドサッカーを初めとする「暗闇体験」が、今人気を集めている。

視覚障害者のサッカーを目が見える人がプレイしてみようという、日本ブラインドサッカー協会主催のイベントには、口コミだけで毎回満員。

今年度から毎月3~4回開催されていて、7月末に東京都内の小学校で開かれたこのイベントには男女12人が参加。初対面であることで恥ずかしさはあるものの、アイマスクを着用していて見えないため、一人一人が声を出さざるを得ない状況となる。何度も繰り返すことで相手への信頼も高まり、触れる回数も増える。

「これなら人との距離を縮めるスピードが早くなる」と楽しげに語る参加者も。

もともとはブラインドサッカーの知名度を上げるためのイベントだったが、武蔵野大学は今春、新入生のオリエンテーションに導入し、「入学時にお互いがわかっているため、グループワークにスムーズに行うことができた」と効果を実感したようだ。

このようなブラインドワークを職場でのコミュニケーション力の改善に利用している例もある。一般社団法人中小企業基盤研究所は経営者向けにアイマスクで目隠しをして木製ブロックを指示された形にする作業をした。まずは、どんな形にするか全員で共通理解をし、1人ずつ行う作業では自分がどんな作業をして、どんな形になっているかを次の人に正確に伝えなければならない。

このワークを提供した久保博揮さんは難病で失明した全盲者。

暗闇ブームについて「職場や家庭で人と繋がりたいという欲求を満たされない人が多いのでは。暗闇の中だと、無条件で誰でも対等につながれる。」と解説する。

普通の人でも気軽に暗闇体験できる施設「ダイヤログ・イン・ザ・ダーク(DID)」も注目されている。集まった見知らぬ6人に視覚障害者が同行し、照度ゼロの空間を歩きながら、懐かしい家に帰ったような体験ができるというこの施設は、東京の常設会場に加え、大阪駅前の商業ビル内にある積水ハウスのショールームにもオープンした。同社の久保新吾さんは、「家族間の会話が生まれる家造りに繋がるヒントを集めたい」と取り組んだ理由を説明する。

昔に比べ、近頃は他人に対する関心が希薄になってきていると感じる人も多いのでは。暗闇を知ることで、思いやりの気持ちを見直してみてはいかがでしょうか。

(日本経済新聞 8月20日)

8月17日 微量の「毒素」で治療?

菌が作り出す毒素を局所に注射し治療するという「ボツリヌス療法」。

毒素が神経から汗腺や筋肉に伝わる信号をブロックする効果を発揮し、多汗症のほか、脳卒中の後遺症に対する治療法や介助の軽減としても注目されている。

このボツリヌス療法の歴史として古いのが、「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」に対する治療だ。

眼瞼けいれんは、瞼が垂れ下がり閉じてしまったり、まばたきが上手くできなかったりする病気。人や電柱に衝突し外出に支障が出るケースもある。

ボツリヌス療法では目頭、目の下など6か所程度に皮下注射し、その後3~4か月ごとに治療を継続していく。局所に注射する毒素の量は、致死量の十数~数千分の1とごく微量で安全性が確認されている。

眼瞼けいれんの患者の中には、まぶしさや乾燥感からドライアイだと思っている人も少なくないそうだ。違和感があればまずは眼科へ。

(日本経済新聞 8月17日)

5月28日 白内障手術、術後のケアもしっかりと

白内障手術は、カメラのレンズに当たる水晶体を、後ろの膜の水晶体後嚢(のう)を残して除去し、眼内レンズを挿入します。
成功率の高い安全な手術で、術後の炎症反応もかなり軽減されていますが、わずかながら合併症が起こることがあります。
特に、細菌などの感染で起こる感染性眼内炎には注意が必要で、約1000人に1人の割合で起こります。術後から1週間以内に発症する場合が多く、眼痛、充血、視力低下などがあれば、すぐに受診が必要です。

切開した傷が良くなるには2〜3カ月かかります。術後に目をこすったり、押したりしないように注意しましょう。術後に網膜のむくみで視力が低下することもあり、長期の抗炎症点眼薬の投与が必要です。

また、水晶体後嚢が濁る“後発白内障”になることもあります。これによって視力低下などが見られれば、特殊なYAGレーザー光線で治療することもあります。

定期検査は術後2〜3カ月は必須です。担当医師の指示をよく守り、指示された点眼を確実にするようにしましょう。以降は6カ月後、さらに1年に1度は定期検査を受けることをお勧めします。

(中日新聞 5月28日)

5月10日 思い切り泣いて、ストレス減少!?

GWも終わり、新しい職場や学校にも慣れてくるころですが、思い通りにいかないことが続いて不満が募るなど、ストレスを感じているという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のためのストレス解消法をご紹介します。

<「情動の涙」の効果>
心温まる映画の一場面に感動したり、魂を揺さぶられる音楽に出合ったりして思わず涙が流れてしまった、そんな経験はありませんか?この涙は専門家の間では「情動の涙」と呼ばれ、これこそがストレス解消につながるのだそうです。
この涙は、目の乾燥を防ぐためのものや、目にごみが入ったり、タマネギを切って刺激を受けたりして反射的に出る涙などとは異なります。
情動の涙を流すときには、興奮や緊張状態に対応する交感神経に代わってリラックス状態につながる副交感神経が優位になります。副交感神経が働くと、ストレスが低下し、夜に眠りにつく時のような状態に近づきます。科学的には未解明な点もあり、なお検証が必要ではありますが、泣くことはこのような状況を自ら作り出し、ストレスをなくしていると考えられています。

<感情を表に出してみましょう>
このように、泣くことを含め、感情を表に出すことはストレスを減らすうえで大切です。
現代社会においては、表情が失われた「失感情症」の人が多いと言われています。
そうした人の多くは他人との会話などコミュニケーションが少なく、パソコンや携帯電話の画面ばかり見ている傾向があるそうで、大脳皮質が処理する情報の量が膨大になると、本能や感情をつかさどる部分との間で機能のバランスが崩れてしまうことにつながります。
そんな失感情症から回復するには “楽しい体験をし、人との交流を喜ぶ”こと。
例えば、歩いて汗をかく、音楽を聴いたり絵画を見たりして感動するなど、ちょっとした心がけが大切。しかし、あまり必死にやるとかえってストレスが高まるので、”ほどほどに”
がポイントです。
ストレスは気付かないうちに深刻化している場合もあります。まずは、“1日の終わりにきょうは泣いたか、笑ったか“などと、自分の心の状態を振り返ってみることがストレス解消の第一歩です。

(日本経済新聞 5月12日)

4月13日 小さな文字、見づらくなったら老眼?!

▼こんな症状は老眼かも…
目が疲れる、しょぼしょぼする、夕方になると見づらくなる、といった症状から、すでに老眼は始まっている可能性がある。
実際に、老眼とは思わず眼精疲労を訴えて受診し、老眼を指摘されることも多いようだ。

▼老眼とは?
目のレンズの役割をしている水晶体が加齢によって硬くなり、ピントを調節している毛様体筋が調節できなくなり、近くのものが見えにくくなる状態が続くこと。
早い人では40歳前後から、平均的には45歳くらいになると見え方に何らかの変化が起きる人が多い。その後老眼は進み、視力が安定するのは60歳前後といわれている。

▼   我慢は禁物!
老眼の症状に気づいていても、我慢して老眼対策を先送りする人も多いのではないだろうか。しかし長い時間放置していると、肩こり、頭痛、さらには吐き気といった症状が起こることも。早いうちに老眼対策をすると、余計老眼が進むのでは?と不安に思うかもしれないが、我慢せずに早めに対策をすることで、不要な目の負担を減らすことが大切だ。

▼   対策は?
老眼用のメガネやコンタクトには様々な物があるが、目への負担や安定感から考えると、第一選択は遠近両用メガネだ。遠近両用メガネは見え方に慣れる必要があり、老眼が進んでから初めて使うと余計に時間がかかってしまうことも。
今の遠近両用メガネは、遠くから近くまで連続的に見えるよう、一つのレンズの中で度数を段階的に変えた「累進レンズ」を使ったものが主流で、一見しただけでは老眼鏡とわからないものも多い。他にも、室内専用向けの「中近レンズ」や手元と約1m先までの視野を重視した「近用レンズ」がある。
長時間使っても疲れないものを選ぶポイントは、まず自分の生活スタイルで重点的に見たい距離を検討すること。何に困っているのか、何を見たいのか、1日にどのくらい見るのかを眼科や眼鏡店に伝え、必要なら複数を使い分けるのも理想的だ。
老眼鏡は自分なりの見方を見つけるのに慣れが必要。すぐに諦めずに徐々に慣れるつもりで使うことをお勧めしたい。 

(日本経済新聞 4月13日)

4月12日 歩行訓練ソフト、無償提供サービス開始

11日、産業技術総合研究所と東北大学電気通信研究所が共同開発した、視覚障害者の歩行訓練用のシステムを歩行訓練士向けに無償提供を始めたと発表した。

このシステムでは、自動車の音や電柱のような障害物に反響する音などを立体的に再現することができる。

使用例として、まず訓練士がソフトがインストールされたパソコンで、目的地までの地図を描き、周囲の環境にある様々な音を入力してコースを作成する。
視覚障害者はセンサーを取り付けたヘッドホンを装着することで、盲学校の校庭など安全な敷地での訓練を行うことが可能となる。

(日本経済新聞 4月12日)

  • 最近のエントリー

  • カレンダー

    2025年4月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930  
  • アーカイブ

先頭に戻る