2月25日 花粉対策、鍵は「予想力」?

今年もスギ花粉の時期がやってきました。目に見えない花粉を相手に、家庭でできる効果的な対策ポイントをご紹介。

▼床
花粉は人が起こす空気の流れでも舞い上がってしまい、床に落ちるまで1時間かかります。花粉が落ちた後の静かな朝、床の拭き掃除から始めるのがおすすめ。掃除機や換気はそのあとで。

▼トイレ
盲点になりやすいのがトイレ。服の上げ下げで、床に花粉がたまりやすいのです。忙しい朝はトイレットペーパーを60㎝ほど切り取り、ふき取りクリーナーでさっとふき取るだけでも違います。玄関・フローリングの溝なども要注意。

▼洗濯
花粉の飛散量は時間によって変化し、都市部では「午前11時~午後2時と午後5時~7時」とのデータがあります。濡れた衣服は花粉が付きやすいため部屋干しがおすすめですが、臭い防止で外干しするなら夜から早朝のうちに。飛散ピーク時にはある程度乾いているのが理想です。

他にも衣服に静電気除去スプレーをかける・玄関の前では花粉を手で落とす…など、見えない敵の動きを意識して予想することがポイント。気持ちよく春を迎えましょう。

                            (2月18日 日経新聞)

2月16日 目が真っ赤!?出血・充血の対処法は?

朝、鏡を見たら目が真っ赤でびっくり!!こんな経験を持つ人も多いはず。
深刻な病気が潜んでいるケースもあるので安心はできません。
今回は、そんな出血や充血の代表的な原因と症状をご紹介します。

▼ 出血

・ 結膜下出血
痛みや視力低下などがなければ眼球結膜の細い血管が切れて出血する結膜下出血と判断します。ほとんどの場合、出血は1週間ほどで消えるので心配はいりません。出血の原因はよくわかっていませんが、年齢とともに血管が弱り、目に入ったごみやまつげなどによる、ちょっとした刺激で切れてしまうことも。
結膜下出血は何回も繰り返す例が多いようです。出血したら冷やすのがよいと思いがちですが、この症状の場合は逆に蒸しタオルで温めると血液の吸収が促されます。

・ 裂孔原性網膜剥離
膜に穴が開く裂孔原性網膜剥離は、外からは赤く見えない出血で高齢者などに多く見られます。網膜の血管が破れ、ゼリー状の球である硝子体に血液が入ることで起こります。2、3日以内ならレーザー光で穴が開いた部分を固めて治療すくことも可能です。

▼ 充血

・ アレルギー性結膜炎
今の季節は花粉症などのアレルギー症で充血を起こす人が多くなります。かゆみを伴い粘り気のある目やにが出ます。予防法は、花粉が飛び始める2週間ほど前から1日4回程度、目薬をさすこと。似た症状はハウスダストやペットの毛が原因でも起きることがあります。コンタクトレンズには花粉やほこりが付きやすいので、使い捨てタイプがおすすめです。

・ ドライアイ
充血しさらっとしたきれいな涙が出る場合は、乾燥で障害が起きるドライアイが疑われる。朝よりも夕方に充血しているかなど、症状がひどくなる時間帯が正確な診断のヒントになる。

・ 流行性角結膜炎
ウイルスによる感染症で起きることも多く、主にアデノウイルスへの感染が原因の流行性角結膜炎は「はやり目」とも呼ばれ、抵抗力の弱い子供がかかりやすい。
感染者が触れた場所に別の人が触れ、その手で目をこするなどしてうつるケースもある。こまめに手を洗い、清潔に保つよう心がければ感染はかなり防げる。
気になる症状が出たら眼科の診断を受け、どんな病気なのかはっきりさせたうえで、どうするか決める必要がある。

(日経新聞 2月6日)

1月26日 「網膜中心静脈閉塞症」と診断されたら…

▼どんな病気?
高血圧や動脈硬化などの原因で静脈の血流が悪くなり、閉塞すると網膜内で出血を起こすことがあります。静脈は眼球の後ろで一本に集合しており、この根元で出血を起こしたものが網膜中心静脈閉塞症です。出血の影響は網膜全体に及びます。

▼症状は?
出血や浮腫が視力に最も大切な黄斑部に及ぶため、急激な視力低下・視野障害・物がゆがんだり曲がったりして見える…といった症状をきたすことがあります。

▼治療は?
治療にはレーザー光で網膜を固める方法・硝子体への薬剤やホルモンの注射・手術…などがありますが、どれも黄斑部の浮腫を改善することが目的です。残念ながら多くの場合治療をしたからといって視力は元通りにはなりません。しかし治療が遅れると、黄斑部が酸素や栄養不足に陥ってよりいっそう回復が難しくなります。また再発や慢性化を避けるためには、高血圧などの原因疾患をきちんと治療・コントロールすることが不可欠。

治療は早期に始めることと、浮腫が改善するよう根気よく続ける事が大切です。

                             (1月13日 中日新聞)

12月8日 「自由に歩き回りたい」原動力に…

目の不自由な人たちが道に迷わないようにと、愛知視覚障害者協議会の会員15人が自ら歩いて点字の地図を作りました。地図は名古屋駅・金山総合駅・市営地下鉄上前津駅・新瑞橋駅・久屋大通駅の駅構内とその周辺。
3年を費やして完成した地図は、「右へ5歩、左へ3歩」…と、改札口からトイレ・タクシー乗り場・銀行などまでの経路がわかるようになっています。

もともと公共施設には触地図(凹凸や点字があり指先で経路が分かるようにした地図)が設置されているものの、視覚障害者にとっては設置場所を知ること自体が難しく、発行されていた持ち運び用の触地図も大きくかさばり使いにくいものでした。
「持ち歩きができて分かりやすい地図が欲しい」と、点字でわかる地図の作成を行政機関などに求めるも芳しい反応は得られず、「ならば自分たちで」と始めたのが3年前。
実際に歩いて歩数を測り、その平均値を記す作業には苦労がたくさん。ホームでの計測では何度も危ない思いをし、製作途中では本当に正しいか確かめようがないという不安もありました。
完成後、参加したボランティアと一緒に歩き改めてチェック。地図は方角やメートルの概念を把握しづらい視覚障害者向けに“東西南北”でなく“前後左右”で表記されていて、会員の一人は「正確で一人で歩く時の安心材料になる。」と話します。
人に頼らず自由に歩きたいという願いを原動力に完成した地図。
配布に関して等、お問い合わせは同会事務所まで。

                             (12月2日 朝日新聞)

11月5日 氷山の一角…理解ない行動に悩み

今年、全盲の女子生徒が蹴られたり盲導犬が刺されたりするニュースが相次いだが、事件は“氷山の一角”だとする声があがっている。事件を受け埼玉県視覚障害者福祉協会が緊急に実施したアンケートでは回答者112人のうち約4割が体・白杖の接触や、暴行・暴言を受けたりする対人トラブルを経験したことがあると判明した。
「電車内で盲導犬を蹴られたり、犬の頭に落書きされたりした」
「白杖が当たり、おなかにパンチされた”」
「点字ブロックを歩行中『邪魔だ、どけ』と言われた」
…などの他、「スマホを操作しながら歩く人によくぶつかる」
といった実例があり、視覚障害者がトラブルを恐れて引きこもる可能性など社会参加の妨げになりかねないとの懸念も。
筑波大の徳田克己教授(障害理解論)は、「障害への無関心・無理解がトラブルにつながっている。なぜ盲導犬や点字ブロックが必要なのか、障害者の日常生活を学べば、互いに違いを認め合い尊重できるようになるのでは」と話す。

                           (日経新聞10月24日)

11月5日 障害あっても人生楽しむ

「食べる事は見えている人と同じようにできるのだから、出来る事は楽しまないともったいない。」と話すのは、“視覚障害者の食生活自立体験コンクール”で農林水産大臣賞を獲得した本母圭吾さん(51)。
小学1年生で網膜色素変性症が発覚し今は中心がほんの少し見える程度だが、44歳までは工夫に苦労しながら日常を過ごしてきた。飲み会の場所までは事前に行き、道順や店内配置を覚えてから当日は何気ない素振りで仲間と談笑。コンピューターを使ったプラスチック加工の仕事でも、限界がきて上司に打ち明け退職するまでは同僚も気付いていなかったようで驚かれた。
その後職業訓練校に通い、視覚障害者の情報処理コースを卒業。福祉施設でパソコンを教えるかたわら、視覚障害者を中心としたグループを結成した。メーリングリストで料理レシピなどを流し、皆が集まるサロンやライブなどを企画している。

「視覚障害者というと全盲をイメージするかもしれないが、障害も見え方もいろいろ。僕は全く見えなくなるまで今できる事を精一杯楽しみたいし、仲間にも人生を楽しんでほしい」。と話し、見えていたころのカンを頼りに釣りに出かけ、専用の包丁で刺身も作っている。

                             (日経新聞10月24日)

10月30日 そのカラコン、あなたの目に合ってますか!?

「瞳が大きく見える」「好きな色にできる」と、若者に人気のカラーコンタクトレンズ。
このカラーコンタクトレンズに関するトラブルが後を絶たない。

ある女子高校生は、「目を大きく見せたい」と、事前に眼科医は受診せず、雑貨店でカラーコンタクトレンズを購入したが、そのレンズに替えると目がかすむようになった。念のため眼科を受診し、受けた診断は「点状表層角膜症」。両方の黒目のほぼ全体に細かい傷があったという。
国民生活センターによると、カラーコンタクトレンズに関する相談は2004年4月から10年間で、計737件。利用が拡大してきたこの5年間で、541件を占めている。

よくある原因の一つは、コンタクトのカーブが目に対してきつすぎるために起きる「タイトフィッティング」。
目の表面にある角膜は、主に涙から酸素を取り込んでいて、コンタクトをしている場合でもレンズが動いて涙が入れ替わるので、酸素を取り込むことができる。しかし、タイトフィッティングだと、涙の入れ替わりがなく、酸素不足に陥る。長期間続くと、本来透明な角膜に濁りが生じることも。中には親に内緒で着けている10代の中高生は、症状があっても訴えないため、悪化させることも。正しいコンタクトの着け方や洗浄法を知らないまま使用することが、トラブルの多発につながっている。

このような事態を受け、国民生活センターは日本コンタクトレンズ学会や日本眼科医会と、共同でテストを実施。10人が8時間レンズを装着し、目への影響を調べた。
承認を受けた16銘柄で、酸素不足になると生じる角膜浮腫の症状を調べると、12銘柄で軽度な症状が確認された。12銘柄はいずれも酸素を通しにくい素材を使用していて、さらに1銘柄では、着色剤によるとみられる角膜上皮障害も起きていた。

カラーコンタクトには、透明なコンタクトよりも障害を起こしやすい商品がある。トラブルを防ぐには、リスクを十分理解すること、眼科を受診した上で処方してもらうことが重要だ。

(10月23日 中日新聞)

10月27日 期待のiPS細胞、実用には課題も…

iPS細胞(人口多能性幹細胞)を使った世界初の移植手術が、「加齢黄斑変性」の患者に実施されて1か月あまり。これまでに問題は起きていないとみられるが、誰でも受けられる安全な治療として確立されるにはまだ道のりがありそうだ。

▼加齢黄斑変性とは
近年患者が急増し、50歳以上の約1%にみられるという難病で、日本人の失明原因の4位。
加齢によって網膜の中心部である黄斑に異常が生じ、視覚の中心が「歪む」「暗くなる」などするが根治療法はなく、悪化すれば失明の可能性もある。進行を抑える薬の注射やレーザーなどの治療法があるが、いずれも機能低下を遅らせるもので傷ついた組織の再生はできず、iPS細胞を使った治療に期待がかかる。

▼手術実用化への道のり
iPS細胞を使った今回の手術は、安全性を確認するための臨床研究。
移植を受けた女性は黄斑変性の進行を抑える注射を18回受けたが、視力が落ち続けた。移植後の効果について、「視力がどれだけ回復するかはわからないが、視力を維持できて注射から解放されるのは大きい」と執刀した財団先端医療センター病院・栗本康夫総括部長は語る。
この女性にも、今後4年間は定期検査を受けてもらい安全性・有効性を確かめる必要がある。さらに移植する細胞の作製には1年近くかかるうえ、多額の費用がかかることも課題。

最新の医療の裏には、じっくりと時間をかけた検証が必要不可欠だ。

(10月21日 朝日新聞)

10月14日 今すぐチェック!気になる来春の花粉量は?

気象情報会社ウェザーニューズが、来春のスギ・ヒノキの花粉飛散量の予測を発表しました!
全国平均は平年(2008~14年)の1割増。今年との比較では5割増で、東北・近畿・山陰までの広い範囲で2~3倍となる地域もある見込みです。

スギやヒノキ花粉の発生源となる雄花の成長は夏の天候に関係するそうで、今夏暑い日が少なく育ちにくかったとされる西日本を除いては広い場所で平年比・今春比が同じ。または多いと予想されています。
東京都が今春の3倍、神奈川・茨城県が2.9倍などで、気になる東海地方は特に飛散量が増えるとの予想……。

毎年2月以降からは徐々に花粉が増えてきます。早め早めの対策をたてて乗り切りましょう!

(10月9日 日経新聞)

10月3日 目元にご褒美!アイケア情報

毎日のパソコン、スマートフォン…。あなたの目、疲れていませんか?
リフレッシュしたいあなたに、話題のアイケア製品をご紹介!

☆発熱ローラーで目元を温めながらマッサージ
http://www.mtgec.jp/beauty/inbeaute/hotrolleri/?xadid=100331&gclid=CITCntPQhcECFZcnvQodf4oARA

☆3つのタッチリズムでマッサージ&ぽかぽかスチーム
http://panasonic.jp/face/products/EH-SW53/

☆サウンド内蔵で癒されながら蒸気保湿
http://www.atex-net.co.jp/products/lourdes/kx500/kx500.html

どちらも目元を温めて血行を促進。ハリを与えるので、メークのノリも良くなると好評の製品です。ぜひお試しあれ…

                           (9月23日 日経新聞)

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