7月7日 今年も「はやり目」に注意!

はやり目とは流行性角結膜炎のことで、アデノウイルスによって起きる感染症です。

感染力が強く、昔から「はやり目」と呼ばれています。

潜伏期間は1週間~10日で、症状は目の充血や痛みなど。はじめは片目で、その後反対の目にも症状が出ることがあります。

 

★診断方法は?

診断には、ウイルスの有無を調べるキットを使います。

はやり目と診断されたら、感染力がなくなるまで会社への出勤や学校への登校は停止です。

 

★治療法は?

ウイルスに対する特効薬はなく、細菌による二次感染を抑える抗菌剤や、炎症を抑える目薬使った対症療法となります。

2週間前後で症状が改善することがほとんどですが、炎症が強い場合黒目の表面に濁りが残ることがあります。

 

★予防・対策は?

目を触った手であちこちを触ると、感染が広がるので注意しましょう。

予防には手洗いが大切です。

家族で感染者がでたら、タオルを分けたり、お風呂は感染者が最後にはいったりするなどの対策を。

 

夏に流行することが多いはやり目。これから十分注意してくださいね。

(7月14日 中日新聞)

7月7日 15年後には…iPS細胞に期待

iPS細胞を使って、難病である「網膜色素変性症」の治療法開発に取り組む、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダー。

今月1日、名古屋・名駅のウインクあいちで講演を行い、いずれは再生医療が普及する見通しを示しました。

 

網膜色素変性症は遺伝子異常が原因で視力低下などを引き起こす病気で、現在治療法は確立されていません。

高橋さんは1月に、マウスにiPS細胞を移植して視細胞の再生に成功したと発表。

講演では、「15年後にはヒトの網膜再生もできるようになる」「将来が明るいのは間違いない」と述べました。

 

また、病気で自信を失い就業を諦める人が多いことに触れ、「目が見えなくてもできることはある。生活を助ける機器も開発されている」として、最新の機器なども紹介・説明。

講演には約200人が参加しました。

(7月4日 中日新聞)

 

6月26日 格子模様が歪んで見えたらすぐに検査を

眼球の内側には光を感じる神経の薄い膜、「網膜」があります。

カメラに例えるとフィルムにあたる組織です。

網膜の一番奥にある直径約2mmの部分を「黄斑」と呼び、黄斑には色を識別する細胞が集中し、1.0とか1.2といった視力は黄斑部の働きを表します。

 

黄斑部の網膜が腫れたり、出血が起きたりするのが「加齢性黄斑変性症」。

フィルムがゆがむと像が歪んで見えるのと同様に、網膜が歪んで方眼紙の線が曲がって見えたり、視野の中心部がかすんで見えます。

 

欧米では加齢性黄斑変性症は失明原因の第一位。

日本でもここ30年患者が増えており、60歳以上の男性にとくに多いです。

 

最近は、網膜の断面を見る「光干渉断層計」(OCT)で診断しやすくなりました。

片目を閉じて格子状の模様を見たとき、線が曲がって見えたり、中心部がぼやけたりしたら要注意。早急に眼科でOCT検査を受ける事をおすすめします。

 

(日本経済新聞 6月17日)

6月26日 その症状「光視症」かも?

実際にはない光が見えたり消えたりする光視症。

主な症状は、暗い所でもピカピカ光が見える、目を動かすと視界の隅に一瞬だけ光が見えるなどです。

 

眼球にはゼリー状の硝子体があり、光を感じる網膜とくっついています。

なんらかの原因で硝子体が収縮し網膜を引っ張ると、その間は電気的な刺激が起き、光として感じます。

 

硝子体が収縮する最も多い原因は老化ですが、他にも外傷や脳血管の病気、過労などがあります。

また黒い点や髪の毛、アメーバのようなものが飛んで見える飛蚊症の併発も多いです。

 

光視症は痛みもなく、放置しがちですが、網膜剥離などの前兆の場合があります。

網膜裂孔や網膜剥離などが見つかれば、すぐに手術をする必要があるので、眼科医師による眼底検査を早期に受ける事をおすすめします。

 

(中日新聞 6月13日)

6月6日 治療の間隔‐個々に応じて

50歳以上の人に起こりやすい黄斑変性。

これまで有効な治療法が少なかったが、近年は患者の個別の状態に応じた治療が広がりつつある。

90年代、有効とされていたのはレーザーで新生血管を焼き切る方法ぐらい。

現在は、治療薬を眼球に注射する方法が第一選択される。新生血管の成長を抑える作用があり、日帰りで済む。

 

この治療法では、3か月間を導入期として月に1回ずつ。その後は維持期として一定間隔で注射し続けることが多い。

治療薬によって、維持期は注射しない方法や2か月に1回の方法もあったが、間隔を多く開けても再発率が変わらないという研究成果もあった。

最近は、再発がないかを検査で確かめながら、“個々の状況に応じて”間隔を延ばしていく方法が広まってきている。

 

また、治療には3割負担でも5~6万かかる。

関西医大の高橋寛二教授は、「視力を維持しながら、なるべく注射の回数を減らすのが理想。最適な間隔を判断するための臨床データを積み上げることが必要。」と話す。

 

(6月7日 朝日新聞)

5月8日 白杖を手に知多四国98寺

名古屋市などの視覚障害者らでつくる「楽歩の会」が、愛知県知多半島に点在する「知多四国霊場」の全98寺院を3年半かけて回りきった。

 

零場巡りは「家にこもりがちな視覚障害者が外を出歩く機会を作ろう」と、自身も全盲の山田さんが企画。障害者一人につき1~2人が補助し白杖を手に段差に気をつけながらゆっくり歩いた。

 

山田さんは「視覚障害者は目的がないと、なかなか外を出歩けない。これを自信にさらにいろんな所へ誘いたい」と話した。

 

(4月29日 中日新聞)

5月8日 盲導犬受け入れ拒否

日本盲導犬協会が全国の盲導犬利用者にアンケートをしたところ、この一年間で55%が受け入れ拒否を経験したと回答した。

 

レストランやバスだけでなく、市役所が会議室への入室を拒否した事例もあった。

法律は盲導犬の受け入れ拒否を不当な差別として禁止しており、社会の理解が進んでいないことが浮き彫りとなった。

 

教会の担当者は「目が不自由な人が安心して歩くのをサポートするのが盲導犬。盲導犬がいないと、その人の行動は制限されることを理解してほしい」と求めた。

 

(4月29日 中日新聞)

4月17日 皮膚細胞移植で近視の進行抑制

近視のラットの目に、人から採取したコラーゲンを生成する細胞(線維芽細胞)を移植して近視の進行抑制に成功したと、東京医科歯科大の研究チームが発表した。

 

線維芽細胞は、採取や培養、移植が容易で、自身の細胞を使えば拒否反応も起きないため、新たな治療技術につながると期待される。

 

人から採取した線維芽細胞を培養し、近視のラットの眼球に移植すると、4週間後、近視の程度を示す屈折度は、移植しなかったラットに比べ約40%抑制された。

 

東京医科歯科大の大野教授は「安全性を確認し、数年以内に人への応用を目指したい。病的な近視の患者に移植することで、失明リスクを低下させたい」と話す。

 

(4月13日 日本経済新聞)

3月31日 他人のⅰPSを目の難病患者に

理化学研究所などのチームは28日、失明の恐れがある網膜の病気の患者に、他人のⅰPS細胞を網膜の細胞に変えて移植する手術を実施した。

ⅰPS細胞を使った世界初の手術は患者本人からの細胞を使った。他人の細胞を臨床で利用したという報告は世界で初めての事である。

 

二年半前、患者本人の皮膚から作ったⅰPS細胞を使った移植手術では、経過は良好だが、準備や検査に10か月、約1億円かかった。

今回は、他人のⅰPS細胞を使い、移植方法をシートから細胞を含む液に変えたことで、患者の同意を得てから約1ヶ月半で移植出来た。

 

他人のⅰPS細胞を使えば、患者本人のものと比べて準備にかかる費用や時間を減らせ、多くの人が受けられる医療に近づくだろう。

 

(3月29日 朝日新聞)

3月17日 職場での目の疲れを防ごう

毎日パソコンやスマートフォンを使用していると、目が乾いたりかすんだりしませんか?

 

パソコンを使うオフィスワーカーの7割近くがドライアイと言われています。

エアコンで乾燥した環境に加えモニター画面を見る時、まばたきの回数は通常の1分20回が5回程度まで落ちるそうです。涙の量が半分以下になれば乾いて当然ですね。

 

意識的にまばたきを増やし、作業の合間には目を閉じることも効果的です。タオルを温めたり、市販の専用品を使ったホットアイパックも血流を促し、涙の状態を改善してくれますよ。

 

また、メガネを使用している人は、半年に一度フィッテングのチェックをすることも大切です。ずれる、痛い、目の疲れは合っていない証拠です。

 

ドライアイにはお薬もあります。目の乾きや疲れ、メガネが合っているかなど眼科医にご相談ください。

 

(3月6日 日本経済新聞)

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