10月22日 血糖値測定、コンタクトで

コンタクトレンズに搭載して血糖値を測定する超小型装置を、名古屋大の研究グループが開発した。

涙に含まれる糖分で発電し、採血せずに血糖値を把握できるほか、無線で測定データの送信もできる。今年度中に動物実験を開始し、実用化を目指す。

 

このグループが開発した装置は、縦1㍉、横2㍉、厚さ0.3㍉のもの。

測定データは送信先のスマホなどで血糖値に換算することを想定している。

厚生労働省の推計で、糖尿病が強く疑われる人は約1千万人。インスリン注射が必要な患者は、血糖測定のために指先に針を刺して採血するなどの必要がある。

糖尿病患者や患者予備軍の人たちが、自分で簡単に血糖値を把握できることが期待される。

(10月18日 朝日新聞)

10月2日 プッシュ式容器を「共用品」へ

傾けて上を押すと、しょうゆが一定量だけでる、軍艦巻きにかけるのに便利な、お寿司屋さんでもみかける、あの、しょうゆさし。

実は1966年から“盲人用具”として「日点」で販売されている。今はデザインの洗練されたものも多い。

 

目の不自由な人にとって、液体を適量測る難しさは調味料だけに限らない。

今年4月に洗剤メーカーへ営業マンとして転職した鶴見さんは、目の不自由な義理の両親から、洗濯のとき液体洗剤の量を測るのが困難だと聞いた。自社製品の中からプッシュ式容器の液体洗剤をプレゼントすると、感謝され、「私たち以外の目が不自由な人にも喜ばれると思う」とアドバイスされた。

 

報告をうけた上司の富田さんは、障害のある人のことまで想定してモノを作っていなかったことに気づかされ、全盲や弱視の人、さらには視覚障害者以外の人からも、意見やニーズを聞きだした。

現在富田さんは、まずプッシュ式容器を広く知ってもらい、次によりわかりやすい表示にすることを目指してチャレンジ中。

身体的な特性や障害にかかわらず、多くの人が使える「共用品」の開発に向け、動き始めている。

(9月29日 日経新聞)

10月2日 見えづらさが心身の不調へ

目がかすむ、ピントが合いにくい…。日常的に目の不調を感じている人は少なくありません。実はそれ、放っておくと体のあちこちに不調を招くかも知れないのです。

目にストレスがかかることで、自律神経のバランスが乱れ、頭痛、肩こり、吐き気が出るほか、内臓や精神面に影響したり、高齢者の場合は認知機能の低下を招いたりすることもあります。

 

「人の顔が見えにくいと話すのがおっくうになる。会話が少なくなると脳への刺激が減り、意欲や活動性が低下しやすくなる。」と梶田眼科(東京・港区)の梶田院長。

 

見えづらさの原因が老眼の場合は、できるだけ“早く”自分のライフスタイルに合った眼鏡をかけることが大切です。40歳を過ぎたら、症状がなくてもかかりつけの眼科を持ち、定期受診をすることをおすすめします。老眼は進んでいくので、定期的に検査して、必要ならあったものに替えましょう。

白内障が原因の場合は手術で改善される場合があります。

 

また、年齢を問わず、目の酷使によっても見えづらさは起きます。スマホの長時間使用は控え、蒸しタオルなどで目を温めると症状が和らぎます。

一時的な不調でも侮らずに対処し、日頃から目に気を配りましょう!

 

(9月29日 日経新聞)

10月2日 広がるオンライン診療

頻繁に専門医への受診が必要なものの、パーキンソン病など、通院が難しい患者の負担を減らす働きとして、オンラインで医療を実施する取り組みが広まってきている。

 

「オンライン診療」は、タブレット端末を使い、自宅に居ながら医師の問診、診察、薬の処方までをすべてネットで受けるというもの。タブレット端末についたカメラで撮影し、医師が映像で病状を確かめる。薬は処方箋が自宅に送られ、近所の薬局で受け取る。

 

在宅療養での「テレナーシング」という取り組みでは、患者が毎日自宅でタブレットを使い、問診に回答。血圧、体温、動脈血酸素飽和度などは、測定すると自動的に送信される。

看護師が確認し、異常の可能性がある場合は医師に報告。患者は見守られているという安心感がある。

 

ただし普及に問題がないわけではない。「オンライン診療」においては、3か月に1度は対面診療が必要という算定基準がある。患者によっては半年に1度で大丈夫な場合があり、「実際の診療に即した基準に見直してほしい」という医師の声も聞かれる。

オンライン診療を受けても、送付された処方箋を持って薬局まで行き、服薬指導を受けなければならない。薬局での服薬指導もネットで行うなど、新たな試みもなされている。

 

「普及には専門職教育に遠隔医療を取り入れ、充実させることが必要」と指摘される。

 

(9月26日 朝日新聞)

9月28日 ダニ 秋こそ要注意!

高温多湿の梅雨から夏場がピークというイメージがあるダニ。

生息しやすいのは夏だが、「ダニアレルゲン」となるフンや死骸は、これからがピーク。

ぜん息や鼻炎などのアレルギー症状の原因となる。

対策と予防をご紹介。

 

〈まずは増やさないこと!〉

いったん増えたダニは完全には駆除しにくい。普段からダニを増やさない環境づくりを。

・こまめに換気し湿度を下げる。

・ソファやクッションを布製から革製にするのも効果的。

・布団は起きたらあげておく。

 

〈駆除は丸洗い:○ 天日干し:△〉

天日干しは湿気を取りのぞけるが、熱での死滅は期待しにくい。また、生きたダニが減っ

ても、肝心なのはフンや死骸の除去だ。

・秋冬物の寝具は使う前に洗濯し、乾燥機を使用する。ランドリーや、丸洗いしてくれるサービスを利用する手も。

・洗ったり乾燥したりした後は、掃除機をかけて残った死骸やフンを吸い取る。

・アレルゲンが舞い上がると吸い込みやすくなるため、布団を敷くのは就寝30分前までに、換気をしながら。

・ぬいぐるみは買う前に洗えるものか確認を。

 

(9月26日 朝日新聞)

9月28日 コンタクト購入者の“受診”少なく・・・

コンタクトレンズは、「高度管理医療機器」であるにもかかわらず、購入する度に眼科を受診している人は、全体の4割。カラーコンタクトでは2割にも満たないことが日本コンタクトレンズ協会の調査でわかりました。

 

購入の都度受診しない理由の第一位は、「目に不具合を感じていない」。次いで、「お金がかかる」、「近くに眼科がない」と続きます…。

 

最近はインターネットなどでの購入者が増加。購入の手軽さを売りにする販売店も多く、厚生労働省は去年9月、販売業者に対して、病気のリスクを説明することや、「検査の必要なし」といった宣伝をしないよう通知しました。

 

コンタクトレンズは使い方を間違えると健康被害を招きます。購入時には必ず眼科受診を!

 

(9月19日 日経新聞)

眼鏡で集中力アップ

青色光は目の疲れやまぶしさにつながるとされる一方で、集中力を高める効果があるとされる。

眼鏡レンズメーカーの東海光学は、早野順一郎教授(名古屋市立大大学院医学研究科)との共同研究により、「心(こ)冴(こ)ブルー」を開発。

他の色を抑える事で相対的に青色光を透過させるレンズだ。パソコンで情報処理させたところ反応速度が上がり、集中力の向上をうかがわせたという。

開発チームの金川幸子統括リーダーは、「勉強など集中して取り組む作業を支える商品になるといい」と期待する。価格は税抜きで¥12.800。

 

(9月13日 中日新聞)

9月5日 どうなる?「先進医療保障」での白内障手術

生命保険会社が売り出す「先進医療保障」で、白内障手術の支払いが急増している。

先進医療にあたる「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」では、実施自体が2016年7月からの1年間で約1万4千件と、5年前の3.5倍に上った。

 

高額の自己負担が必要になることもある先進医療。各社が月100~500円程度で保障する商品を販売しており、医療保険につける特約の形が多い。

医療機関側も、医療費負担が減るとして生命保険の利用を勧めるなどし、術件数が増えた。

 

白内障では多くの商品が加入後すぐの支払いを認めており、想定以上の支払い増を受けて白内障を保障から除外する保険会社も出てきている。

しかし先進医療の保障をうたっていながら例外をつくる対応には反発もあり、今後の動きが注目される。

 

(9月5日 朝日新聞)

8月31日 iPS角膜移植 審査開始

iPS細胞から角膜の細胞を作り、移植して角膜を再生する臨床研究の実施を、大阪大の西田幸二教授チームが学内審査委員会に申請した。

初会合が今月22日に開かれ、継続審議となっている。

今後認められれば厚生労働省に申請し、2018年度中に実施を開始、2023年ごろの実用化を目指す。

 

計画では、角膜が濁って視力障害などをきたす角膜上皮幹細胞疲弊症の重症患者4人に移植し、安全性や有効性の検証を行う。

実用化され、視力障害がある患者の救済につながることが期待される。

 

(8月23日 中日新聞)

8月7日 どう調べる?愛犬の視力

イヌはしゃべらないので、正確な視力は測れません。ただし、大まかに見えているかどうかを確認できる方法はあります。

 

  • イヌの目の前に急に手を出す。

→見えていれば怖がって目をつぶる

  • 落ちても音がしない、綿のボールを落とす。

→見えていればボールが落ちるにしたがって目も動く

  • 家具などで迷路を作る。

→見えていればぶつからずに動ける

  • 抱っこしながら机に近づける。

→見えていれば前足を机の上につこうとする。

 

(迷路での方法以外は、ネコでも同じ方法で調べられます。)

 

ちなみに、目の構造や目のまわりの筋肉の性質から、猟犬を除く多くの犬は1メートルぐらい先までしかはっきり見えないと考えられています。

イヌは嗅覚で4割、聴覚で3割の情報を得ていて、視覚からの情報は2割程度と考えられているので、慣れた家の中なら、見えなくても問題なく生活できます。

 

(8月4日 朝日新聞)

 

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