2月15日 視力障害柔道 重量級に新星

視力障害者柔道の男子重量級に、楽しみな選手が現れた。100キロ級の林芳映と100キロ超級の佐藤和樹。昨年12月に東京・講道館で行われた全国日本選手権にいずれも初出場し、林は優勝。佐藤は準優勝だったが、決勝ではリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルの正木健人を延長戦まで苦しめた。男子重量級は、正木が2012年ロンドン・パラ100キロ超級で金メダルを獲得した後けがに苦しみ、その間新しい選手の台頭もなかった。男子日本代表の遠藤義安監督は「希望が出てきた」と今回の二人の登場を喜ぶ。林は右目が生まれつきの弱視でも健常者の中で柔道を続け、中学3年では全国大会で3位に。ただ高校時代に正常だった左目も負傷。日体大で柔道を続けたものの、全国大会には出られずじまいだった。4年前に現在勤める高校に就職し、今回初めて視力障害者柔道に挑戦し優勝。そして日本代表候補となった。佐藤は北海道・旭川龍谷高校で総体ベスト16、強豪の天理大でもベスト16の実績があった。障害を負ったのは昨年6月。脳出血で倒れ、3週間生死をさまよった。幸い回復したものの視力が急低下した。その後、天理大で練習している正木と手合わせした経験から、視力障害者柔道挑戦を思い立った。「生徒にはどんな時も前を向けと伝えてきた。目が見えないくらいで下を向いたら彼らにあわせる顔がない。パラリンピックで金メダルを目指したい」と誓った。

 (1月24日 日経新聞)

2月1日 花粉症、中国地方では多め

日本気象協会(東京)は21日までに、今春の花粉(スギ・ヒノキ)の飛散量の予測を発表した。例年に比べて中国地方では多く、東北から近畿はやや多く、九州は例年並みか多く、四国は例年並み。北海道のシラカバ花粉は例年を下回る。東京は3月上旬から4月中旬までの長期にわたってピークが続くとしている。

花粉の飛散開始は東日本と西日本で例年より遅くなる見通し。九州や四国、東海、関東の一部では2月中旬に飛散が始まるとみられるという。飛散量がピークを迎える時期は気温予想などから各地で例年並みか少し早まる見通し。スギ花粉の飛散が落ち着くと、ヒノキ花粉が飛び始める。ヒノキは花芽の生育が進んでいないとみられ、昨春に限定して比べると全国的に飛散量は減る見込み。

 

 (1月21日 日経新聞)

2月1日 iPS角膜移植計画 初めての実施

大阪大の西田幸二教授の研究グループは16日、iPS細胞から目の角膜の細胞を作って患者に移植する再生医療の臨床研究計画を国に申請した。所管する厚生労働省の審議を経て承認されれば今年半ばにも1例目の移植を実施する予定だ。

計画は患者以外のiPS細胞から角膜の細胞のもとになる厚さ0.05ミリメートルのシートを作り移植する。角膜が濁って視力障害などを起こす「角膜上皮幹細胞疲弊症」の重症患者4人を対象に実施する。臨床研究では移植の効果のほかに安全性なども確かめる。阪大は2018年12月、研究チームの計画を学内の審査委員会で大筋で承認した。iPS細胞を使った目の再生医療の臨床研究は14年に理化学研究所などが世界で初めて網膜の細胞を移植する手術を実施した。角膜の疾患については今回が初めてとなる。

 

 (1月17日 日経新聞)

1月7日 花粉症患者、脳腫瘍は低リスク

花粉症はこの10年間で患者数は5割近くも増えています。

一度発症すると完治はまれで、長く付き合っていかなければならないやっかいな病気です。地球温暖化の影響で長期的には飛散する花粉の量も増加が予想されています。

花粉症の原因の約7割がスギ花粉によるものと言われています。

気候が寒冷な北海道ではスギ花粉の飛散は少ないほか、沖縄にはスギはほとんどありませんからそれらの地域で花粉症に悩む人はごくわずかです。スギの植林が進んだ東海地方にスギ花粉症の患者が多いのですが、関西ではスギとヒノキ科の植林面積はほぼ等しいため、ヒノキ花粉も問題となります。

花粉症に悩む方に朗報があります、こうしたアレルギー症状をもつ人では、すい臓がん、大腸がん、脳腫瘍などの発症リスクが低下するという調査結果が出ています。理由は十分に解明されていませんがアレルギー症状を持つ人はがんに対する「免疫監視機構」が強化されている可能性があります。遺伝子の経年劣化と免疫力の衰えが高齢者にがんが多い理由ですが、花粉症患者の過敏な免疫は幹細胞にも敏感に反応する結果、殺傷力がアップしているのかもしれません、もっともぼうこうがんや前立腺がんは花粉症の人にかえって多いとおうデータもありますから過信は禁物です。

 (11月28日 日経新聞)

1月7日 iPS角膜移植

2018年12月26日に人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜の細胞を作り、角膜を損傷した患者に移植して再生する臨床研究計画を大阪大学の審査委員会が承認した。

2019年1月に厚生労働省に臨床研究の実施を申請し、承認が得られれば5月、6月に1例目の移植を実施したいという。

 

計画では角膜部分が濁り視力障害などをきたす角膜上皮幹細胞疲弊症の重症患者4人に京都大に備蓄された他人のiPS細胞から作った角膜の細胞を培養し、厚さ0.05ミリのシート状にした上で移植。iPS細胞で懸念される腫瘍化が起きないかなど安全性や有効性を検証する。

角膜は目の中央にある直径約11ミリ厚さ約0.5ミリの透明な膜で、レンズの役割を持つ。病気やけがで損傷すると視力低下や失明に至る。

 

提供された角膜を移植する治療方法はすでにあるが、提供者の確保が必要なほか拒絶反応の心配がある。

2024年ごろ実用化になる見通し。

 

 (12月27日 朝日新聞)

12月4日 光をもたらす人工視覚

視力をほとんど失った人に「光」を届ける。

そんな医療機器の開発が本格化している。

すでに米国では承認されたものがあり、日本のチームも新たな製品の開発を目指す。

 

人工的に得られる「視覚」とはどんなものか。

臨床研究にて「人工網膜」を取り付け、耳の後ろに無線通信できるコイルを埋め込んだ。コイルから小型のチップも眼球の「強膜」と呼ばれる膜につける。

眼鏡のフレームに取り付けた小型カメラが目の前の光景を撮影。その映像が電気信号としてケーブルに送られる。電気信号は強膜の内側にある網膜の細胞を刺激し、神経を通じて脳に伝わるしくみとなっている。

実験では白線を歩くテストのほか卓上の茶碗と箸を見分けられるなど全てではないが、指標が改善した。

 

診療研究をした大阪大の不二門尚教授は「このシステムで活字を読むのは難しいかもしれないが、駅のホームから転落を防いだり、洗濯物の片付けで見落としをなくしたりするなど、自立した生活を助けることができるかもしれない」と話す。

開発当初から加わっていた眼科医療機器メーカーのニデックも「10年以内には人の顔が分かるくらいの視機能をめざして研究をしたい」と。

岡山大では全く違うタイプの人工網膜の研究を進めている。光を吸収して電位差を生む特殊なフィルム網膜に入れる。今後研究が進められ各段に解像度が上がるであろうと期待を込める。

 

 

 (11月26日 朝日新聞)

11月7日 色覚検査、なぜいま復活

色覚検査は、2001年に就職時の検査項目から除外され、2002年には学校の健康診断の必須項目からも除外された。

 

「異常と判定されると、まったく色が見えないとか信号が分からないなど誤解を受けるが、そうではない」

「日本人では男性の20人に一人、女性の500人に一人の割合でおり、珍しくはない」

「色の見え方が一部違うだけで、日常生活に支障はない」

「進学や就職が制限されるのは人権侵害だ」

検査で“異常”と判断されると、従事できる職務や進学先が制限されてきたが、このような声を受けて厚労省や文科省が規則の改正を行った。

 

しかし2013年、日本眼科医会が文科省へ検査の実施を強く要求。独自の調査に基づき、進学や就職で色覚に関する様々な問題が起きているとした。

文科省は、希望者のみとしつつも2014年に検査の“奨励”を通知。

これに対し、日本色覚差別撤廃の会は「色覚による差別の復活につながりかねない」と反発。

 

現在、「個別の必要性」に基づいて採用時に色覚検査を行うのは、航空機パイロット、鉄道運転士、警察官などに限られている。その他の職務においても、業務支障の抑制になるかどうかで、意見は対立している。

 (10月31日 中日新聞)

11月7日 寝ながらコンタクトレンズ?

夜間に専用のハードコンタクトレンズを装着し、角膜の形を変える事で視力を矯正する「オルソケラトロジー」。

子どもの近視の進行抑制や、大人でも軽度の近視であれば視力回復が期待できるという。

 

近視とは角膜から網膜までの長さが伸びるなどし、網膜上で焦点が合わずに視界がぼける状態。専用のコンタクトレンズは中央部分が平らで、装着すると角膜上皮に圧力がかかり、角膜の形が変わって視力の矯正ができるというもの。

装着は夜間の就寝時のみで、昼間の活動時には裸眼で過ごせるため、スポーツも可能。

 

ただし普通のコンタクトレンズより汚れやすいほか、就寝時に装着するため、トラブルを引き起こしやすい。普通のコンタクト以上に注意が必要だ。

日本コンタクトレンズ学会のガイドラインでは、使用する場合、3か月ごとの定期健診を義務付けている。

 

(10月30 中日新聞)

11月5日 色覚検査、なぜいま復活

色覚検査は、2001年に就職時の検査項目から除外され、2002年には学校の健康診断の必須項目からも除外された。

 

「異常と判定されると、まったく色が見えないとか信号が分からないなど誤解を受けるが、そうではない」

「日本人では男性の20人に一人、女性の500人に一人の割合でおり、珍しくはない」

「色の見え方が一部違うだけで、日常生活に支障はない」

「進学や就職が制限されるのは人権侵害だ」

検査で“異常”と判断されると、従事できる職務や進学先が制限されてきたが、このような声を受けて厚労省や文科省が規則の改正を行った。

 

しかし2013年、日本眼科医会が文科省へ検査の実施を強く要求。独自の調査に基づき、進学や就職で色覚に関する様々な問題が起きているとした。

文科省は、希望者のみとしつつも2014年に検査の“奨励”を通知。

これに対し、日本色覚差別撤廃の会は「色覚による差別の復活につながりかねない」と反発。

 

現在、「個別の必要性」に基づいて採用時に色覚検査を行うのは、航空機パイロット、鉄道運転士、警察官などに限られている。その他の職務においても、業務支障の抑制になるかどうかで、意見は対立している。

 (10月31日 中日新聞)

11月5日 寝ながらコンタクトレンズ?

夜間に専用のハードコンタクトレンズを装着し、角膜の形を変える事で視力を矯正する「オルソケラトロジー」。

子どもの近視の進行抑制や、大人でも軽度の近視であれば視力回復が期待できるという。

 

近視とは角膜から網膜までの長さが伸びるなどし、網膜上で焦点が合わずに視界がぼける状態。専用のコンタクトレンズは中央部分が平らで、装着すると角膜上皮に圧力がかかり、角膜の形が変わって視力の矯正ができるというもの。

装着は夜間の就寝時のみで、昼間の活動時には裸眼で過ごせるため、スポーツも可能。

 

ただし普通のコンタクトレンズより汚れやすいほか、就寝時に装着するため、トラブルを引き起こしやすい。普通のコンタクト以上に注意が必要だ。

日本コンタクトレンズ学会のガイドラインでは、使用する場合、3か月ごとの定期健診を義務付けている。

 

(10月30 中日新聞)

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