12月24日  子の視力また過去最悪

文部科学省は20日、2019年度学校保健統計調査(速報値)を発表した。裸眼の視力が「1.0未満」の小学生は5年連続の増加で約34%、中学生は約57 %、高校生は約67 %と、いずれも過去最多の割合となった。

文科省は視力低下について「スマートフォンの普及などで、近くで物を見る時間が増えたり、屋外で遊ぶ機会が減って、あまり遠くを見なくなっていることが背景にあるのではないか」と推測。

視力と生活習慣に関する別の調査について詳細な分析を進めており、結果を本年度中に公表する。

「1 2月2 1日 中日新聞」

12月23日 i P S再生医療問われる真価

相次いで臨床応用の段階に進もうとしている i ps細胞を使う再生医療だが、 高コストになりやすく、既存の治療法や他の新技術と比べて優れた効果を示せるのかが、注目されている。

9日に計画が発表されたのが「網膜色素変性症」の再生医療だ。光を感じる視細胞が痛み徐々に視野が欠ける遺伝性の難病で、進行を防ぐのが難しく有効な治療法がないため、iPS細胞を移植し失明状態から明暗がわかる状態に回復するのを目指す。

しかし、移植しても効果が出るとは限らない。

この病気には「遺伝子治療」という異なるアプローチもでてきた。視細胞の栄養を作る遺伝子を網膜の細胞に入れて、視細胞が弱るのを遅らせる臨床試験が19年2月から始まっていて、5人に実施し安全性などを確認済みだ。

  • i P S細胞

・失明に近い状態からの回復に期待

・手術の危険性

・合併症のリスク

・高コスト

  • 遺伝子治療

・安全性の確認がすすんでいる

・悪化を遅らせるが、視力の回復は難しい

再生医療の研究は進んだが、遺伝子治療といった他の技術も進歩している。 患者に最適な治療を実施できるように幅広い治療法の研究開発が必要だ。

「1 2月2 0日 日本経済新聞」

12月16日 iPSから光を感じる 「視細胞」

様々な細胞になれる iPS胞から作った 「視細胞」 を、 失明の恐れのある目の難病の患者に移植する臨床研究を理研などが申請し、 来年度中に1例目の移植を目指している。

研究の対象は、 網膜色素変性症の患者。 暗い場所で見えにくくなったり、 視野が狭くなったりする難病で国内に約4万人の患者がいるが、 確立した治療法はない。

臨床研究では、 iPS細胞から視細胞の元になる未熟な網膜組織をつくり目に移植、 細胞は目の中で成長して視細胞となり神経とつながれば光を感じられるという。患者の視野を広げたり、病気の進行を遅らせたりする狙いだ。

 

 

「中日新聞 12月10日」

 

12月6日 視覚障害者向けアプリ

日本マイクロソフトは、「iPhone」のカメラを文章にかざすと読み上げる視覚障害者向けアプリ「Seeing(シーイング」日本語版の提供を始めたと発表した。人工知能(AI)を活用しており、英語版は2017年に開始、日本語など5ヶ国語に対応した。

紙幣の金額を読み取ったり、登録しておいた人の顔を判別したりすることもできる。部屋の中の明るさや色の感知もできるようにした。

視覚障害を持つ女性は、都内での記者会見に同席し、事前に利用した感想を「アプリを使うことで、目が見えていたときと同じような感覚でできることが増えた」と話した。

1 21 4日中日新聞」

12月2日 職場での女性の眼鏡着用禁止 なぜ?

女性が職場で眼鏡の着用を禁止する企業ルールが波紋を呼んでいます。

ネットニュースサイトの眼鏡禁止の実例に関する記事がきっかけとなり、 SNSでは女性からの体験談報告が相次いでいます。

実際に企業の受付では「受付は企業の顔なので、より良いイメージを伝えてほしい」、デパートなどの化粧品売り場の美容部員では「お客様に自社の化粧品を使った目元の化粧がよく見えるようにしてほしい」、また、多数の大企業の受付に社員を派遣する大手派遣会社は「正確な統計はないが、実感的には大企業の半数以上がメガネ着用を控えるよう求めてくる」などの理由を挙げています。

この件に関して、武蔵大の千田由紀教授は「一部企業での女性への眼鏡禁止は女性の能力でなく見た目で評価していることになり、人権侵害だ。眼鏡は本来医療器具であり、長時間のコンタクトはドライアイなど健康も害しかねない面もある」と批判しています。

「2 0 1 9年1 2月2日   中日新聞」

 

11月18日 点訳、音訳ボランティア頼り

6月に成立した「読書バリアフリー法」を受け、視覚障害者らが読書をしやすい環境づくりが本格化する。

図書館での点訳、 音訳図書の翻訳は多くをボランティアが支えており、 利用できる図書はまだ少ない。

国立図書館によると点字や音訳など目の不自由な人向けの書籍や資料は計約170万点、同館所蔵の出版物の1割にも満たない。点字図書のある図書館は全国でも6割ほど。

理由の一つが、点訳や音訳に時間がかかることだ。点訳は全て平仮名で一文字ずつ打ち込んでいく。音訳も、 聞いた人が先入観を持たないように音読するなど特殊な技術が必要で、 5 ヶ月から 1 年以上かかるものもある。

本の文章が出版社から文字データで提供されれば、 点字ソフトや印刷機を使いより早く点訳できるほか、読み上げソフトで楽しむこともできるが、 複製や改算の危険があると断られるという。 だれもが読書を楽しめるよう、法律改正を機に整っていってほしい。

 

 

「 11月15日 中日新聞 」

 

11月18日 全盲の男性と美術鑑賞

二十代半ばから、美術官に通い続ける全盲の男性がいる。水戸市在住の白鳥建二さん。晴眼者とともに歩き、その言葉を鑑賞の手掛かりにする。水戸美術館が鑑賞プログラムを実施している。

生まれつき強度の弱視で、若くして視覚を失ったという白鳥さん。鑑賞に求めるのは作品の正確な再現でははないという。 「作品と親しくなりたい。喜怒哀楽や知的好奇心が刺激され、よい鑑賞だなと思います。」

「見える人/見えない人」という境界がなくなっていくこと。白鳥さんの存在を介して会話が生まれ、その時、その場に集まった人と様々な価値観を共有していく。

 

「 11月15日 中日新聞 」

8月30日 iPS角膜初の移植

大阪大の西田幸二教授(眼科学)のチームは29日、人工多機能性幹細胞( iPS細胞)から作製したシート状の角膜組織を重度の疾患でほとんど目が見えない四十代女性患者に移植する世界初の臨床研究を7月に実施したと発表した。チームによると、視力は眼鏡などを使えば日常生活に支障のない程度に改善し、拒絶反応などの問題は起きていないという。

角膜疾患は亡くなった人からの提供角膜による治療が一般的だが、提供を待つ患者は全国で約

1600人に上る。慢性的に不足しており、今回の手法を5年後をめどに実用化し、補完的な治療法にしたいとしている。

「中日新聞8月30日」

8月28日 青に囲まれてより明るい白

中心に白色を置き、 周囲を連続的に濃くなるグラデーションの色で囲んだ時、 周りの色が異なると白色の明るさが違って見えることを、豊橋市の豊橋技術科学大の中内茂樹教授(情報-知能工学) らの国際研究チームが突き止めた。 視覚の錯覚 (錯視) による作用で、 明るさが重要になる部屋の内装やファッション分野などで関心が高まる。

「日本経済新聞8月2 8日」

8月24日 味覚の秋のアレルギー

果物を食べた際に、ロの中や唇、のどなどのロ控粘膜にイガイガしたかゆみや痛み、腫れが生じる果物アレルギー「OAS (ロ控アレルギー症候群)」と呼ばれる症状を起こす人が増えている。

OASは野菜や木の実、豆類でも発症し、おのおの関連する花粉が存在する。

国内で患者が多いスギやヒノキの花粉症では、果物アレルギーを起こす事は少ないもののトマトとの関連が示唆されている。ブタクサやヨモギの花粉症の場合は、メロンやバナナ、キウイでOASを起こしやすい。果物や野菜の場合は通常、加熱すると症状が出ない。

OASは食べてから15分以内に発症することが多い。重い症状では口控だけでなく花粉症のような目のかゆみや鼻づまり、鼻水といった症状のほか、じんましんや息苦しさなどの全身症状も現れる。0ASの症状が出た場合はまず皮膚科かアレルギー科、耳鼻咽喉科など医療機関を受診しアレルギー検査を受けるのが好ましい。

「日本経済新聞8月2 4日」

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