2019.05.07
5月7日 教室、誰もが学びやすく
京都市立高野中は2018年9月までに、教室の黒板周辺に貼っていたプリントや写真を全て後ろの壁などに移動した。1年の教室は汚れていた壁のペンキも塗り直した。発達障害は掲示物や壁の汚れに気をとられて授業に集中出来ないケースがあり、そうした生徒への配慮だ。同校は障害のある複数の生徒が通常の学級で学ぶ。特別支援教育のモデル校に指定された17年度から校内環境の見直しを始めた。赤や青が見えづらい色覚障害への配慮で、板書は原則、白と黄に限定。文章を読むのが苦手な生徒には、読み上げ機能付きのタブレット端末を配布した。板書が見えづらかったという生徒は「黒板が見やすくなり、授業に集中できるようになった。」教員も「理解することをあきらめてしまったり、途中で寝てしまったりする生徒がいなくなった」と効果を実感する。
3月30日 日経新聞
投稿日:2019年05月07日