2019.04.08
4月8日 スマホ使いすぎ見直しを
若い世代を中心に「急性内斜視」の患者が増えている。一方の目の視線が鼻側に寄る「内斜視」のうち、生後6か月以降に突然発症するものを「急性内斜視」と呼ぶ。
主な症状は物が二重に見える「複視」。片方の黒目が内側に向き、物が二重に見えるようになる。斜視は眼球を動かす働きを持つ筋肉と密接な関係がある。
発症の引き金とみられるのがスマホ(スマートフォン)の使いすぎ。スマホはパソコンよりも目に近い位置で画面を見るため、長時間凝視すると眼球を内側に向ける「内直筋」が収縮したままになりやすい。
急性内斜視を発症した場合、複視の症状は特殊な屈折レンズを使ったプリズム眼鏡で矯正できる。また、ボツリヌス菌が作り出す成分を注射し、内直筋をまひさせて緩める治療もある。
日頃から気をつけたいのはスマホの使い方。何時間も続けて使うのを控え、目にかかる負担を減らしましょう。
3月9日 日本経済新聞
投稿日:2019年04月08日