4月8日 iPS細胞移植を承認

iPS細胞から角膜の細胞を作って目の病気の患者さんに移植する大阪大の臨床研究計画を5日、厚生労働省の専門部会が条件付きで了承した。角膜は目の中央にある直径11mmほどの透明な膜でレンズの役割をする。

他人のiPS細胞を使うため、移植した際に拒絶反応が起こるリスクの説明などが条件に盛り込まれている。

 

計画では京都大が備蓄している他人のiPS細胞の提供を受け、角膜の細胞に変え円形のシートに加工。患者の角膜の損傷部を除去し移植する。移植の治療効果と安全性を確かめ、順調にいけば24年頃には実用出来る見通し。

 

角膜の移植を待つ人は全国に約2000人いるとされている。しかし日本アイバンク協会などによると、全国の角膜提供者は年間800~1000人台で推移している。移植を希望しても通常2,3年待たなくてはならない状況で、米国などからの輸入に頼っている。

3月6日 日経朝刊

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