1月7日 iPS角膜移植

2018年12月26日に人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜の細胞を作り、角膜を損傷した患者に移植して再生する臨床研究計画を大阪大学の審査委員会が承認した。

2019年1月に厚生労働省に臨床研究の実施を申請し、承認が得られれば5月、6月に1例目の移植を実施したいという。

 

計画では角膜部分が濁り視力障害などをきたす角膜上皮幹細胞疲弊症の重症患者4人に京都大に備蓄された他人のiPS細胞から作った角膜の細胞を培養し、厚さ0.05ミリのシート状にした上で移植。iPS細胞で懸念される腫瘍化が起きないかなど安全性や有効性を検証する。

角膜は目の中央にある直径約11ミリ厚さ約0.5ミリの透明な膜で、レンズの役割を持つ。病気やけがで損傷すると視力低下や失明に至る。

 

提供された角膜を移植する治療方法はすでにあるが、提供者の確保が必要なほか拒絶反応の心配がある。

2024年ごろ実用化になる見通し。

 

 (12月27日 朝日新聞)

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