2018.03.24
3月24日 子どもの網膜色素変性症
どんな病気?
網膜色素変性症は「視細胞」が変性し機能しなくなる病気です。
暗い所で見えにくくなり、視野が狭くなっていきます。一般的に症状はゆっくり進み、やがて視力が下がります。
原因は視細胞の構造や機能を持つ遺伝子の異常です。
必ず遺伝するわけではなく家族に患者がいない人もいます。
治療法は?
進行を止める治療法はありません。
暗順応改善薬が使われたりビタミンAやE、DHAが良いと言われたりしますが、効果は科学的に十分確認されていません。
新治療としてiPS細胞から視細胞を移植する研究の開始が検討されています。
日常生活で注意することは?
日常生活においては、緑黄色野菜や青魚を中心とした食生活を心掛けるのが良いです。
強い直射日光に当たると変性の進行に影響があると考えられますがあまり神経質にならず、子どもの場合は野外での遊びや海水浴などを制限する必要はありません。
特別に扱わず心の成長を優先させてあげてください。
(3月14日 朝日新聞)
投稿日:2018年03月24日