11月18日 未熟児網膜症の治療法

今日は、治療法の進化している未熟児網膜症についてご紹介します。

【どんな病気?】
目の構造をカメラに例えると、フィルムにあたる網膜の血管の発達が途中で止まり、
その先端に「新生血管」という異常な血管が伸びる病気。
この血管が伸び過ぎると失明しかねない。

※母親の腹にいた期間が28週未満、1千グラム未満の子の8割が発症すると言われる。

【治療法は?】

◆レーザー(光凝固)
└→網膜を焼き、異常な血管の発生をおさえる。

◆強膜バックリング
└→眼球の外側にシリコンをあて、異常な血管の勢いを抑制する。

◆硝子体手術
└→異常な血管からできた膜を切り取る。
   または、異常な血管の足場となる硝子体の繊維を切り取る。

◆抗VEGF抗体治療法(現在研究中)
└→異常な血管を発生させる物質の働きを防ぐ
※アメリカではレーザーより有効とする臨床試験の結果が発表されたが評価は二分。
 日本では国内数か所で治療法が実施されているが、知能や心身の発達に対する
 影響がまだはっきりと分かっていない。今後、治療に使う薬品の量を確立する構え。

★以前は重症だと明暗が分かる程度しか視力が得られなかったが、現在は治療法が進化し
  日常生活に支障をきたさない程度の視力になる子供が増えている。

(日経新聞より抜粋)

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