1月17日 多焦点眼内レンズ 慣れず

70代女性。白内障手術で「多焦点眼内レンズ」を両目に入れました。
視力は良くなりましたが、夜間に車の前照灯がまぶしく、信号もにじんだように見えます。
主治医からは「慣れるしかない」と言われていますが、対処法はないでしょうか。

Q どんな病気ですか
A 白内障は加齢などで目の水晶体というレンズが濁る病気です。濁りが増すと見えづらくなり、シリコーンやアクリルの人工レンズに入れ替える手術が必要になります。

Q 「多焦点眼内レンズ」とは
A 広く使われる保険診療の「単焦点眼内レンズ」は、遠くか近くの一方にしかピントを合わせられず、ピントが合わない方を見るときには、メガネが必要です。
多焦点眼内レンズは、遠近両法にピントが合わせられますが、保険対象外で、先進医療か自由診療になります。

Q まぶしさや光のにじみは
A 手術後は再び多くの光が目に入りますが多くは次第になれます。
一方、光のにじみは多焦点レンズの欠点です。手術を受けた9割強の人は満足していますが、こうした欠点を強く感じる人もいます。

Q 対処法は
A どうしても気になるなら単焦点レンズに換えるしかありません。
人工レンズは種類によって一長一短があり、医療者に希望をよく伝えて選ぶことが大切です。

(1月17日 朝日新聞)

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