2017.10.17
10月17日 強度近視の注意点Q&A
Q:強度近視とは?
A:眼球の前後方向の長さ(眼軸長)は、成人の平均が約24ミリですが、27ミリ以上に伸びていて、光が網膜の上で像を結ばない状態です。
目安としては、指を目の前11センチまで持ってこないとはっきり見えない程度です。
Q:原因は?
A:遺伝的背景が大きいと考えられていますが、はっきりとはわかっていません。
Q:目の病気になりやすい?
A:眼軸長が長くなることで網膜が引っ張られ、網膜剝離・黄斑部(網膜の中心部)に合併症や出血が起きることがあります。
最も注意が必要なのは緑内障で、強度近視の人の発症率は3倍以上高いというデータがあります。初期の頃は自覚症状が乏しく、自覚した頃には視野がかなり欠けてしまっているケースが多いです。
Q:気をつけることは?
A:症状がなかったとしても、年に1度は眼科で検査を受けましょう。
強度近視の人は眼球が弱く、少しの圧力で眼底出血を起こすこともありますから、強くこすったり、ぶつけたりなどの衝撃を与えないようにも気をつけましょう。
(10月11日 朝日新聞)
投稿日:2017年10月17日