6月6日 治療の間隔‐個々に応じて

50歳以上の人に起こりやすい黄斑変性。

これまで有効な治療法が少なかったが、近年は患者の個別の状態に応じた治療が広がりつつある。

90年代、有効とされていたのはレーザーで新生血管を焼き切る方法ぐらい。

現在は、治療薬を眼球に注射する方法が第一選択される。新生血管の成長を抑える作用があり、日帰りで済む。

 

この治療法では、3か月間を導入期として月に1回ずつ。その後は維持期として一定間隔で注射し続けることが多い。

治療薬によって、維持期は注射しない方法や2か月に1回の方法もあったが、間隔を多く開けても再発率が変わらないという研究成果もあった。

最近は、再発がないかを検査で確かめながら、“個々の状況に応じて”間隔を延ばしていく方法が広まってきている。

 

また、治療には3割負担でも5~6万かかる。

関西医大の高橋寛二教授は、「視力を維持しながら、なるべく注射の回数を減らすのが理想。最適な間隔を判断するための臨床データを積み上げることが必要。」と話す。

 

(6月7日 朝日新聞)

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