4月17日 皮膚細胞移植で近視の進行抑制

近視のラットの目に、人から採取したコラーゲンを生成する細胞(線維芽細胞)を移植して近視の進行抑制に成功したと、東京医科歯科大の研究チームが発表した。

 

線維芽細胞は、採取や培養、移植が容易で、自身の細胞を使えば拒否反応も起きないため、新たな治療技術につながると期待される。

 

人から採取した線維芽細胞を培養し、近視のラットの眼球に移植すると、4週間後、近視の程度を示す屈折度は、移植しなかったラットに比べ約40%抑制された。

 

東京医科歯科大の大野教授は「安全性を確認し、数年以内に人への応用を目指したい。病的な近視の患者に移植することで、失明リスクを低下させたい」と話す。

 

(4月13日 日本経済新聞)

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