3月31日 他人のⅰPSを目の難病患者に

理化学研究所などのチームは28日、失明の恐れがある網膜の病気の患者に、他人のⅰPS細胞を網膜の細胞に変えて移植する手術を実施した。

ⅰPS細胞を使った世界初の手術は患者本人からの細胞を使った。他人の細胞を臨床で利用したという報告は世界で初めての事である。

 

二年半前、患者本人の皮膚から作ったⅰPS細胞を使った移植手術では、経過は良好だが、準備や検査に10か月、約1億円かかった。

今回は、他人のⅰPS細胞を使い、移植方法をシートから細胞を含む液に変えたことで、患者の同意を得てから約1ヶ月半で移植出来た。

 

他人のⅰPS細胞を使えば、患者本人のものと比べて準備にかかる費用や時間を減らせ、多くの人が受けられる医療に近づくだろう。

 

(3月29日 朝日新聞)

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