2月27日 緑内障 手遅れになる前に

日本人の中途失明原因として最も多いのが緑内障です。

緑内障は、目の中で生じる水の流れが滞ることで眼圧が高くなり、これに押されて視神経が壊れてしまい、しだいに視野が欠け、やがて失明に至る病気です。

 

水晶体が濁る白内障は、視力が落ちるのがすぐわかります。一方、緑内障は一部が欠けていきますが、両目が互いに見えない部分を補い合ったり、知らず知らずのうちに視点を動かして脳内で全体を合成したりと、症状に気づきにくいです。そのため、異常に気づくのは相当進行してからで、手遅れになりやすいです。

 

緑内障の治療は、眼圧を下げ、進行を食い止めることが基本となります。最近では点眼薬に種類が増えてきて、病気の進行を効果的に抑えることが可能になりました。

 

40歳以上なら年に一度は人間ドックや眼科医院で視野を検査し、早期に発見して治療することが重要です。異常がなくても定期的に眼科を受診することをおすすめします。

 

(2月26日 日本経済新聞)

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