2月7日 ⅰPS細胞で視力改善

理化学研究所などのチームは六日、他人の人口多能性幹細胞(ⅰPS細胞)から作った網膜の細胞を、重い眼の病気の患者に移植する臨床実験を始めた。

 

今回は、京都大が備蓄する、人に移植しても拒絶反応が少ないとされる特殊な免疫の型の細胞から作ったⅰPS細胞を使う。

本人のⅰPS細胞を使う場合は、移植まで十一か月かかっていたが、最短一か月に短縮でき、約一億円の費用も五分の一以下になると見込まれている。

 

京都大ⅰPS細胞研究所の中山伸弥所長は「期待をすると同時に身の引き締まる思いです」とコメントした。

 

五人を目標に対象患者の募集も開始。他人のⅰPS細胞から作った網膜細胞を移植する臨床実験は世界初。安全性を確認するとともに所裏的には視力改善を目指す。

 

(中日新聞 2月7日)

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