1月20日 弱視は早期治療が大切

弱視は、眼科医療の分野では、視力の未発達の事を指します。

 

その原因の多くは、斜視や強い遠視です。人がものを見る時は目だけを使っているわけではありません。目から入ってきたデータが視神経を通じて脳に伝わり、脳が処理することで「見える」ことになります。弱視の子は、片目で物を見ているために、強い遠視の子はピントのずれた像を見ているために、脳や視神経が正しく発達しません。

 

弱視は、三歳ごろまでに治療を始めるのが効果的です。視力は、6~8歳で成長がとまるため、治療の開始が早期であればあるほど、訓練期間が短くて済みます。手術や点眼液で治療する場合が多いです。

 

斜視は見た目で分かるので保護者が気づきやすいですが、遠視はわかりにくいです。三歳児健診の視力検査や、保育園や幼稚園での検査で分かることが多いので必ず受けましょう。

 

目以外に何らかの障害があって視力検査が上手く出来ず、弱視に気づかず成人してしまう人もいますが、視力はその後の療育にも大切です。出来るだけ早い時期に専門の眼科で検査をして下さいね。

 

(中日新聞 1月20日)

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