1月13日 さぁ伴走 息を合わせて

昨年のリオデジャネイロ・パラリンピック陸上女子マラソン(視力障害)で、男女2人の伴走者と走り、銀メダルを獲得した道下美里さんをご存知ですか?

道下さんは、「信頼できる伴走者と巡り合えなければ、最高のパフォーマンスは出せない」と話しました。

 

ランナーと伴走者はロープを持って走ることが多く、フォームを崩さぬよう伴走者が気を配り、足は二人三脚の要領で合わせます。伴走者の最大の役割は、ランナーの安全確保です。曲がり角、段差、坂道など周囲の状況を伝え、視覚障害のあるランナーの進路を誘導します。

 

伴走者になるために必要な資格はありませんが、初心者には各地で開かれている伴走者らの練習会があり、伴走者を必要としているランナーと出会う機会にもなります。

ランナーのペースやレベルは様々で、伴走者には必ずしも高い走力が求められるわけではありません。

求められるのは、ランナーが必要としている事を話し合い、信頼関係を構築していく事。

 

ダブルスのプレイのように、一緒に完走できる時の喜びは格別。

「人助けと身構えず、楽しむ感覚を忘れないで欲しい。」と道下さんは話します。

伴走を体験すると、1人で走るのとは違った世界が見られるかもしれません。

 

(1月9日 朝日新聞)

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