11月14日 ボノボも40代で老眼に!

「ボノボ」とは、チンパンジーに近いサルの仲間のこと。

アフリカ中部の森林に生息し、体形や行動はチンパンジーとよく似ています。

 

チンパンジーも老眼があるという説はこれまでにもありましたが、科学的なデータが示されたのは初めてのことです。

京都大霊長類研究所のグループは、野生のボノボが仲間の毛についた寄生虫を取る毛づくろいに着目しました。

 

「近い方がやりやすく、目と指先の長さは一番近くの見やすい距離になっている」と考え、11歳から45歳の14頭が毛づくろいをしている時の目から指先までの距離を測りました。

その結果、35歳までは目から10センチ前後で毛づくろいをしていましたが、その後は急に遠くなり、40代では20~40センチ以上離れていたそうです。

 

ヒトでも焦点が合って見える最も近い距離の平均は、35歳ごろまでは10センチ程度ですが、45歳では30センチ程度になります。

 

寿命が長い分、ボノボやチンパンジーより老化が遅いと考えられてきましたが、目に関してはそうとは限らないそうです。

人とボノボの老眼の進み方はほぼ同じなんですね。

(中日新聞 11月11日)

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