11月8日 動く診療室!

皆さん 「ビジョンバン」をご存知ですか?

ビジョンバンとは、眼科の検査機器を搭載して各地を回る車両のことです。

2005年、超大型ハリケーン「カトリーナ」に襲われた米国南部の被災者の眼科診療を目的に作られました。

 

東日本大震災の発生直後の11年4月に米国の善意により日本に空輸され、被災して眼科を受診できない人やメガネを失った人に医療を提供しました。

フットワークよく、困った人の近くに駆けつける機能が評価され、米国に車両を帰した後の13年3月には、宮城県の復興予算で国産ビジョンバンの第一号も作られました。

 

これまでの検診回数は計98回で、受診者数は延べ5060人。

高いレベルの検査が可能で、手術以外はすべての診療ができる、まさに「動く眼科診察室」なんです。

 

今後は、被災地だけでなく、医療機関が少ない内陸の山間地などに活動を広げ、過疎地の眼科検診充実に活かしていくそうです。

 

(日本経済新聞 11月1日)

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