7月3日 事故を防げ!ユニバーサル信号機 

色覚障害者にはっきり見えるユニバーサル信号機をご存知だろうか。

赤信号の中に「×印」が埋め込んであるもので、色覚障害のない人には「見え方は他の信号機とほとんど変わらない」という。

 

現在設置されている信号機は発光ダイオード(LED)を使ったものが主流だが、色覚障害者からすれば「特に夜間は、赤と黄の区別化付きにくい」そうだ。

 

そんな中、2014年に仙台市で起きた交通事故。運転手は一時停止せず時速40~50キロで交差点に進入、タクシーと衝突した。

運転手は過失を認めた上で、「私には色覚障害があり、赤の点滅を黄色と見間違えた」と述べた。

小学生時代の検査で自分の色覚障害を知り、成人後も運転に気をつけていた。

昼間は赤と黄色を位置で区別できるが、事故当時は早朝で信号機自体が見えにくく、背後に緑の木々があったことも誤認に繋がった。罪を償ったらユニバーサル信号機の普及に力を尽くしたいと話す。

 

この事故は例外的で、先天的な障害を自覚していれば安全に生活できるともいうが、障害自体を自覚していない人は多い。さらに、先天性のものだけでなく目の老化によって色の区別が付きにくくなる後天的なものもあるという。

誰にでも見えやすい信号の開発が急がれる。

(7月5日 中日新聞)

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