2月16日 目が真っ赤!?出血・充血の対処法は?
朝、鏡を見たら目が真っ赤でびっくり!!こんな経験を持つ人も多いはず。
深刻な病気が潜んでいるケースもあるので安心はできません。
今回は、そんな出血や充血の代表的な原因と症状をご紹介します。
▼ 出血
・ 結膜下出血
痛みや視力低下などがなければ眼球結膜の細い血管が切れて出血する結膜下出血と判断します。ほとんどの場合、出血は1週間ほどで消えるので心配はいりません。出血の原因はよくわかっていませんが、年齢とともに血管が弱り、目に入ったごみやまつげなどによる、ちょっとした刺激で切れてしまうことも。
結膜下出血は何回も繰り返す例が多いようです。出血したら冷やすのがよいと思いがちですが、この症状の場合は逆に蒸しタオルで温めると血液の吸収が促されます。
・ 裂孔原性網膜剥離
膜に穴が開く裂孔原性網膜剥離は、外からは赤く見えない出血で高齢者などに多く見られます。網膜の血管が破れ、ゼリー状の球である硝子体に血液が入ることで起こります。2、3日以内ならレーザー光で穴が開いた部分を固めて治療すくことも可能です。
▼ 充血
・ アレルギー性結膜炎
今の季節は花粉症などのアレルギー症で充血を起こす人が多くなります。かゆみを伴い粘り気のある目やにが出ます。予防法は、花粉が飛び始める2週間ほど前から1日4回程度、目薬をさすこと。似た症状はハウスダストやペットの毛が原因でも起きることがあります。コンタクトレンズには花粉やほこりが付きやすいので、使い捨てタイプがおすすめです。
・ ドライアイ
充血しさらっとしたきれいな涙が出る場合は、乾燥で障害が起きるドライアイが疑われる。朝よりも夕方に充血しているかなど、症状がひどくなる時間帯が正確な診断のヒントになる。
・ 流行性角結膜炎
ウイルスによる感染症で起きることも多く、主にアデノウイルスへの感染が原因の流行性角結膜炎は「はやり目」とも呼ばれ、抵抗力の弱い子供がかかりやすい。
感染者が触れた場所に別の人が触れ、その手で目をこするなどしてうつるケースもある。こまめに手を洗い、清潔に保つよう心がければ感染はかなり防げる。
気になる症状が出たら眼科の診断を受け、どんな病気なのかはっきりさせたうえで、どうするか決める必要がある。
(日経新聞 2月6日)