5月16日 お子さんが弱視と診断されたら…

Q.弱視ってなに?
A.人は生まれてから、網膜にピントが合い、その信号が脳に届くという経験を積むことで物を見る回路が完成していきます。通常は6、7歳までに完成しますが、弱視とはその回路が十分に発達出来ず正常な視力が得られないことです。そのまま大人になってしまうと、どんな眼鏡をかけても視力は上がりません。

Q.原因はなに?
A.原因の多くは強い遠視で、次に多いのは斜視です。強い遠視では遠くも近くもピントがぼけてしまい、斜視では片方の目が違う方向を向いてしまうために、幼いうちにものをしっかりと見る訓練が出来ないのです。

Q.どう診断するの?
A.診断には3歳児健診が重要です。弱視は5、6歳までに治療する必要があります。眼鏡で矯正しても視力が0.7以下の場合は弱視と考える事が多いです。

Q.治療法は?
A.強い遠視なら、遠視を完全に矯正する眼鏡をかけます。斜視の場合は、手術をして眼の位置をまっすぐにしたあと、使っていなかった方の目で物を見る訓練をします。

弱視は、適切な治療をすればかなり高い確率で治すことができます。3歳を過ぎたら、まずは受診をしてみましょう。

                           (朝日新聞 5月13日)

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