12月24日 アプリ活用で、誰でも楽しく映画鑑賞!?

目や耳が不自由な人も、健常者と一緒に劇場で映画を楽しめないだろうか?と、アプリや携帯プレーヤーを活用した様々な試みがなされている。

一つは、NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC、東京都中野区)が作った「音声透かし」という技術を使ったアプリ。
人間の耳には聞こえない音波を使ってデータを載せ、スクリーンから流す。それをiPodタッチのマイクが拾って瞬時に場面判断し、字幕や音声ガイドを流すというもの。
このアプリを使用した上映会に参加した、網膜色素変性症を患う方からは「音声ガイドがセリフにかぶることもなく、安心して映画に集中できた」と喜びの声が上がっている。

これまで障害者向けに特別になされてきた「バリアフリー上映会」は、字幕入りや音声ガイド付きがあるが、曜日や時間、作品、上映場所が限られ、一緒に見るのも障害者とその家族だけというのが現状だ。

この「音声透かし」入り映画なら、上映日時や場所を限る必要がなく、障害者も健常者も一緒になって映画を楽しむ環境を作ることができるかもしれない。

 (12月10日 日本経済新聞)

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