4月5日進化していく、花粉の情報源

「出勤前に、花粉の飛散予報を見てマスクやティッシュを準備する」
「洗濯物を外に干すかどうか、外出するかどうかは花粉しだい」

――今や、花粉症の患者にとって、花粉情報は生活リズムのカギを握っていると言ってもいい。

NPO法人「花粉情報協会」事務局長の佐橋紀男氏によれば、
「飛散量を決めるのは、スギの花芽が最も発生する7月中旬から1カ月の気温と日照量」とのこと。

前年の春に花粉が少なく、夏が猛暑であったなら翌年春は花粉が大量発生するらしい。
データによれば、今年の春もこの説に基づき、花粉の飛散量が増えているようだ。

さて、この花粉の計測方法は一体どんなものか。

一番ポピュラーなものは、「ダーラム法」といわれるもの。
ワセリンを塗ったスライドガラスに付着した花粉の量を顕微鏡で数えて測るらしい。

近年はそれに加え、リアルタイムに計測できる自動測定装置が普及。
環境省は毎時間ごとの花粉の飛散量や飛散方向をホームページで発信している。
(※愛称を、”はなこさん”というらしい)
このホームページの閲覧回数は、2010年では1250万件に及んでいるという。

このほかにも、日本気象協会のホームページや携帯サイト、JR東日本の液晶情報など、
生活のあらゆるところで花粉の情報がタイムリーに手に入れられるようになってきている。

東京都の「とうきょう花粉ネット」では登録者が指定した地域の花粉情報が決まった時間帯に
携帯電話に送られてくるサービスを行なっているらしい。

ITを取り込み、花粉情報はますます進化していくことだろう。

4月6日 日経夕刊より

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