4月13日 小さな文字、見づらくなったら老眼?!
▼こんな症状は老眼かも…
目が疲れる、しょぼしょぼする、夕方になると見づらくなる、といった症状から、すでに老眼は始まっている可能性がある。
実際に、老眼とは思わず眼精疲労を訴えて受診し、老眼を指摘されることも多いようだ。
▼老眼とは?
目のレンズの役割をしている水晶体が加齢によって硬くなり、ピントを調節している毛様体筋が調節できなくなり、近くのものが見えにくくなる状態が続くこと。
早い人では40歳前後から、平均的には45歳くらいになると見え方に何らかの変化が起きる人が多い。その後老眼は進み、視力が安定するのは60歳前後といわれている。
▼ 我慢は禁物!
老眼の症状に気づいていても、我慢して老眼対策を先送りする人も多いのではないだろうか。しかし長い時間放置していると、肩こり、頭痛、さらには吐き気といった症状が起こることも。早いうちに老眼対策をすると、余計老眼が進むのでは?と不安に思うかもしれないが、我慢せずに早めに対策をすることで、不要な目の負担を減らすことが大切だ。
▼ 対策は?
老眼用のメガネやコンタクトには様々な物があるが、目への負担や安定感から考えると、第一選択は遠近両用メガネだ。遠近両用メガネは見え方に慣れる必要があり、老眼が進んでから初めて使うと余計に時間がかかってしまうことも。
今の遠近両用メガネは、遠くから近くまで連続的に見えるよう、一つのレンズの中で度数を段階的に変えた「累進レンズ」を使ったものが主流で、一見しただけでは老眼鏡とわからないものも多い。他にも、室内専用向けの「中近レンズ」や手元と約1m先までの視野を重視した「近用レンズ」がある。
長時間使っても疲れないものを選ぶポイントは、まず自分の生活スタイルで重点的に見たい距離を検討すること。何に困っているのか、何を見たいのか、1日にどのくらい見るのかを眼科や眼鏡店に伝え、必要なら複数を使い分けるのも理想的だ。
老眼鏡は自分なりの見方を見つけるのに慣れが必要。すぐに諦めずに徐々に慣れるつもりで使うことをお勧めしたい。
(日本経済新聞 4月13日)