2月5日 ブラインドサッカー日本代表、世界を目指す!
視覚障害者のサッカー「ブラインドサッカー」の弱視クラス、B2/B3の世界選手権が、6日から仙台で行われます。
<ブラインドサッカーの2つのカテゴリー>
・全盲クラス⇒全盲から光を感じることのできる人まで
・弱視クラス⇒B2…視力0.03もしくは視野5度まで
B3…視力0.1もしくは視野20度まで
※弱視クラスでは、晴眼者(視覚に障害のない人)の選手も共にプレーをします。
これまで国内で開かれた公式の国際大会は、すべて全盲クラス(B1)で、パラリンピック種目にもなったことで普及が進みました。競技人口も全盲クラスは弱視クラスのほぼ2倍。しかし、国内の視覚障害者は全盲が約8万人であるのに対し、弱視は約30万人と言われています。
<全盲クラスと弱視クラスの違い>
全盲クラスは視力の公平性を保つためにアイマスクを着用したり、ピッチ脇でボールや相手の位置を教えるコーラーなどがいます。
しかし、弱視クラスの場合、見た目は通常のフットサルと変わらず、それぞれ見え方が違う選手がチームを作っていることが大きな特徴です。
また、会場の床が白っぽいのであれば、ボールは紺色のものを使用してコントラストをはっきりさせるなどの工夫がされています。
<選手が大切にしていること>
そんな弱視クラスの重要なポイントは、「コミュニケーション」。
見え方が違うからこそ、相手が見えにくい、もしくは見えないかもしれないことに配慮しあっているのだそうです。
<弱視クラスの普及にむけて>
日本ブラインドサッカー協会は、この大会を弱視への理解の場ともしたいとも考えています。外見が弱視とわかりづらいために、人にぶつかって不愉快な思いをする弱視者も多いとのこと。試合会場では、弱視とはどんなものなのか、見え方を体験できる眼鏡を用意する予定だそうです。
また選手たちは、「サッカーがうまくて、途中で弱視になった人でもサッカーができるということを知ってもらいたい。」と仲間入りを呼びかけています。
(朝日新聞 2月2日)