2012.11.28
11月27日 「眼が開きづらい…」眼瞼下垂とは?
▼眼瞼下垂(がんけんかすい)
上眼瞼(じょうがんけん=上まぶた)を持ち上げる筋肉 “上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)“の機能が働かず、上まぶたが垂れ下がり開きづらくなる状態。
▼症状は?
・ 眼が開きづらくなる
・ 眼球の運動障害がおき、物が2つにみえる”複視”が起きたり、瞳孔が広がることによって 眩しく感じたりする。
・ 眼が疲れやすい、肩こりや偏頭痛、狭まった視野を広げようとすることで額にシワがよる。
▼原因は?
・先天的理由…上眼瞼挙筋の発育不全など
・後天的理由…大半は加齢によるものとコンタクトレンズの長期装用によるもの。
加齢性の場合、上眼瞼挙筋の筋力低下や、上まぶたの内側にある瞼板
(けんばん)と、瞼板に接着している眼瞼挙筋の腱膜(けんまく)とのずれ
などが考えられる。
その他、上眼瞼挙筋を動かしている動眼神経の麻痺によるものもある。
▼治療法は?
自然治癒することはほとんどなく、手術が必要となる。
その場合は、上眼瞼挙筋の能力を測定し、それに応じた手術方法を選択する。
加齢性の場合は、皮膚の切除をすることで症状が改善されることが多い。
また、視野が狭まるなどの重い症状がみられる場合、挙筋の能力自体を強化したり、挙筋腱膜のずれを治すなど、原因に応じた手術を行う可能性も。
(中日新聞 11月27日)
投稿日:2012年11月28日