2012.11.18
11月18日 眼内レンズは進化している!
年を重ねるうちに、本や新聞などの細かい文字が見えづらくなってきたという方は
少なくないでしょう。
これは、近くのものにピントが合わなくなる「老眼」によるものと考えられます。
老眼とは?
通常近くを見るとき、目の中の筋肉が「水晶体」と呼ばれるレンズを厚くすることで、
ピントを合わせています。
しかし、加齢によって水晶体の弾力が失われ、厚さを変えられなくなり、ピント調節が難しくなるのが、一般的に「老眼」といわれている状態です。
老眼鏡は、その水晶体の代わりをしているのです。
白内障と眼内レンズ
水晶体が硬くなるだけでなく、さらに濁りが生じてきて起こるのが白内障です。進行すると視力が低下してきます。
白内障の治療法の一つとして、濁った水晶体を取り出して、人工の「眼内レンズ」を
挿入する方法があり、生活に支障が出るほどの視力低下が見られる場合は、このような手術を行うこともあります。
眼内レンズはこれまで、一つの距離のみに焦点を合わせた「単焦点」のものでしたが、近年の著しい進化によって、遠近両用タイプのものが登場しています。
これにより、遠くを見るときも近くを見るときも、メガネが必要なくなった方もいらっしゃるそうです。
使用される眼内レンズには、様々なものがあり、中には先進医療に認められているものもありますが、見え方の感覚が変わる場合もあります。
そのため、事前に眼科医とよく相談をすることが必要となります。
(日経新聞 11月18日)
投稿日:2012年11月18日