11月4日 あたらしい視力、「実用視力」

普段、病院や会社や学校の健康診断などで行われている視力検査。
その測定には、ランドルト環と呼ばれるアルファベットの「C」に似た記号が使われます。皆さんも、これまでに1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

ランドルト環の隙間の位置を、5m離れた場所から読み取るものを「遠見視力」、
30〜40cmほどの近くを見るものを「近見視力」といいます。
パソコンや携帯電話の文字を読むことが日常的になってきた現代では、この近見視力も重要となっています。
このような一般的な検査によって計測された視力は、その人が見ることのできる最大限の視力であり “最大瞬間視力”と言えます。

しかし、実際の生活で視力検査の時と同様に見えているとは限りません。
そこで、最近では日常の視力の状態を表す「実用視力」の計測が開発されています。「時間」という要素を加えて連続的に視力を測るもので、より現実に近い視力を確認するのに有効な検査方法として注目されています。

(日経新聞 11月4日)

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