2012.09.18
9月18日 「黄斑円孔(おうはんえんこう)」と診断されたら…
<どんな病気?>
黄斑に穴が開くことで、視力が落ちたり、物がゆがんで見えたりする。ボールや花火などが目に当たるといった衝撃によって起きるほか、老化などが原因となる場合もある。
※黄斑…網膜の中心にあり、光を感じる役割を果たしている部分
<治療法は?>
衝撃が原因である場合、自然にふさがることも。3ヶ月~半年ほど様子を見てふさがらなければ、手術を行う。老化が原因の場合、網膜に接しているゼリー状の硝子体が年齢と共にしぼむことで、黄斑が引っ張られ裂けるように穴が開く。この場合は早めに手術をしたほうが、回復もよくなる。
<どんな手術をするの?>
網膜の表面にある膜をはがし、眼球内をガスや空気で満たす。穴がふさがるまでは、3日間~1週間ほどの入院し、うつぶせの状態を保つことが必要となる。
<視力は回復するの?>
衝撃が原因の場合、どのくらいのダメージを受けたかが回復にも大きく影響し、目の奥が出血するようなけがだと、回復しにくいことも。手術は穴をふさぐことを目的とするため、ふさがった後は自然治癒力に委ねられる。視力は1年ほどかけてゆっくり戻っていくため、手術後しばらく視力が低下したままであっても、回復する可能性がある。
(朝日新聞 9月18日)
投稿日:2012年09月18日