9月8日 さし過ぎに注意!正しい目薬の使い方
今回は、簡単そうで意外と知らない目薬の使い方について。
<正しい点眼方法は?>
①手を石けんできれいに洗う。
②顔を上に向け、片手の指で下まぶたを引いて、目やまつ毛に直接触れないように、
下まぶたに1滴さす。あふれた点眼薬は、清潔なティッシュなどで拭き取る。
③点眼後は目を閉じ、指で目頭を軽く押さえて涙点をふさぎ、1分ほど安静に。
→涙点をふさぐことで、目薬が鼻やのどに流れるのを防ぐことができる。
<1滴で大丈夫?>
人間の目は1滴以下の目薬しか入らず、1滴でもあふれるようになっている。
あふれた分を補充しようと1度に何滴もさすと、目の健康に必要な油分や涙中の抗菌成分なども洗い流してしまい、目の乾燥や異物感につながることもあるので要注意!
<1日に何回させばいいの?>
点眼回数が多すぎても、同様の副作用が起こる可能性がある。
医師からの指示がない場合は、1日の点眼回数は6回程度まで。
※目の表面に細かい傷があることの多いドライアイの人は、防腐剤入りのものを使うと
傷を助長してしまう可能性があるため、防腐剤の入っていないものを。
<保存方法は?>
高温や日光を避ければ、常温でOK。
残った目薬は、処方薬なら開封後1週間から1ヶ月、市販薬なら開封後2ヶ月を
過ぎたら廃棄すること。
→→→防腐剤の有無によって使用できる期間が変わってくるため、説明書で確認を。
※自分で選んだ市販薬を使用し、1、2週間たっても症状が改善しない、
もしくは悪化した場合は医療機関へ!
<「目洗い」は必要なときだけ>
洗眼薬を使用して目を洗うという人も増えているが、涙が出ていれば目を洗う必要はなく、むしろ目を洗うことで眼に必要な成分を洗い流してしまうことに。
しかし、何か固形物が入ってしまったり、酸やアルカリ性の溶液などの異物が入ってしまった場合は、緊急の対応として速やかに目を洗うことが必要となる。
(日経新聞 9月8日)