2月7日 近視リスク 大人も目の前

東京医科歯科大学附属病院の大野京子教授は『大人になって初めて近視になる人が増えている』と説明する。

スマホが手放せない時代になり、足元ではコロナ禍による外出自粛で遠くを見る機会が減ったことも影響している可能性があるという。

日本近視学科会によると、近視の原因は遺伝要因と環境要因の両方が関係すると考えられている。環境要因としてパソコンや読書など至近で見続ける作業が多くなると、近視の傾向が高まるという。

最近では、近視進行抑制に力を入れる医療機関が目立つ。

『低濃度アトロピン点眼薬』は、毎日の就寝前に点眼することで近視を抑える効果が見られ、医薬品医療機器法(薬機法)上の認可が下りていないものの、自由診療として扱われている。また、就寝時のみ着用して日中には装着する必要がなく、角膜の形状が修正されていく角膜矯正用コンタクトレンズ『オルソケラトロジー』についても、レンズ自体は薬機法の承認を受けているものの、医療機関で受ける診療は保険適応外(自由診療)となってる。

インターネット上には、近視の療法についてあいまいな情報もある。

健康被害につながる恐れもあるため、必ず医師の診断を受けて治療に取り組んでほしい。

日本経済新聞  2023.1.28

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