7月26日 触り読みで絵本楽しんで

視覚に障害がある子どもたちにも楽しめる絵本を届けようと、大阪のボランティアらが、布や革を使って絵を立体的に表現した「さわる絵本」作りに励んでいる。子どもたちは手の感覚を研ぎ澄ませて物語に浸り、自身の世界を広げている。「さわる絵本」は、元となる本で描かれたものが何かを触って把握できるよう、さまざまな触感の材料で薄いぬいぐるみのようなものを仕立て、台紙に張り付ける。大きな文字と点字の両方で文章が記され、目が見える人も楽しめる。丁寧に作業を進めるため、1作品を仕上げるのに半年から1年近くかかるという。「障害者向け図書の中でもまだ新しく、圧倒的に数が少ない。」 NPO法人事務局の田中加津代さん(68)は、作り手の輪がさらに広がるよう願っている。

「日経新聞 7月25日」

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