2012.02.20
2月20日 アレルギーの「標的」を発見。
花粉症やぜんそくの患者が増える一方、研究機関ではアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを止めるべく、発症の仕組みの解明が続いています。この分野においては日本が大きく貢献しており、症状を抑える新たなターゲットが見つかりました。
それは、HRFという物質。これが、IgE抗体という花粉やダニなどの異物と結合する物質とくっつくことでヒスタミンの放出を促していることが分かったのです。また、今まであいまいだったヒスタミンが結合する際の受容体の構造を突き止めました。
今後、新しい薬につながる研究も進んでおり、アレルギーに苦しむ人たちから大きな期待が寄せられることでしょう。
(日経新聞:朝刊/2012年2月20日)
投稿日:2012年02月20日