2022.10.4 パーマで幸福
色々な資格を取得すると、それらを維持・更新するための勉強も必要になってきます。
先日は、午前10時から午後5時15分までみっちり、産業医の講習会。
産業医の職務や労働衛生など、毎回、多岐にわたり学びます。
まだまだひよこの産業医(院長)は、毎回、『へ~っ!』(感嘆)連発。
新しいことをインプットすると、嬉しい!得した!気分。
講義の中で、初めて聞いた『ポジティブメンタルヘルス』
働く人が、心も体も健康な状態で快活に働き、生産性の向上や組織の活性化を目指すということです。
不調への対応が主眼の『メンタルヘルス』に対して、自己肯定感や幸福感で仕事に活力が出る『ポジティブメンタルヘルス』
ネガティブなことがなくなれば、ポジティブなことが起こるのか?
そうではないよ。
ポジティブなことは、意識しないと増えないよ。
病気がなければ、健康?
身体だけ?心は?社会的には?
健康の意識が必要だよ。
よりポジティブな情動を持ち、
仕事と愛する人により深く関わり、
より良い関係を築き上げ、
自身の存在に意義と目的を見出し、
達成と熟成に至る
これこそがWell-Being(幸福)!
→以上はテキストからなので難しい…
『心身だけでなく社会的な健康もあってのWell Being(幸福)』と院長解釈。
Well-Beingの5つの要素は、PERMA。
P :Positive Emition(前向きな感情)
E :Engagement(物事への積極的な関わり)
R :Relationship(良い人間関係)
M :Meaning(人生の意義の自覚)
A :Achivement(達成感)
PERMAは、Pがピラミッドの一番底辺にあり、だんだんステップアップしていきます。
P ポジティブな感情と言うものを知り、気づき、体感し、増やしていく(嬉しい!面白い!楽しい!など)。
E 物事へ積極的に関わり、時間を忘れて没頭できる。
R 他者に援助を受けたり、与えたりできる。
M 人生の意味と意義は何か考える。
A 何かを達成する、熟練していく感覚を。
まったく、個人ごとの事のように思えますが、産業医の世界では、従業員の健康と企業の収益性を結びつける『健康経営』という考え方です。
さらに、PERMAを実現できるような職場を目指すことを『健康&幸福経営』と言うのだそうです。
企業は、どのような働き方であれば、従業員の幸福度が増して、やりがいを感じるか?
そのために仕組みや制度を検討していきます。
そこに産業医も関わります。
なんか難しい話になってしまいましたが、印象的だったのは『ポジティブなことは、意識しないと増えないよ』と言うこと。
『思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)』と言う名著があるくらいですから。
院長も、若い頃より、ポジティブに物事を考えられるようになりました。
そして、患者さんにも、データや経験を基に前向き思考になるよう、お話することを心がけています。
ネガティブに考えるのは、危機管理に優れているとも言えます。
しかし、そればかりだと、Well Being(幸福)は少なくなります。
診察後、『元気になったわ~』と、帰られる患者さんを見送り、自分も嬉しくなります。
同時に、スタッフにもPERMAを達成できる職場を目指していくことが、産業医をしている院長の目標でもあります。
PERMA(パーマ)でWell Being(幸福)。
自身も振り返る、有意義な講義でした。
来週の『こうセンセの部屋』はお休みです。