2023.8.1 おかげさまで26周年
今年は、ツバメの巣が2回もカラスの攻撃に遭い、卵や孵ったばかりの雛も餌食にされてしまいました。
壊れかけの空になった巣の周りを、2羽のツバメが飛び回るのを見るのがやるせない院長でした。
もう今年は来ないかも…とあきらめていた頃、ツバメの雌雄が巣を修復して卵を産みました。
今度こそは…と、毎朝晩、巣を見上げ、落下物(糞・虫それ以外)を確認する日々。
ようやく、小さな雛が5羽顔を出すように。
よしよし…と思ったのも束の間、修復した巣は手狭だったせいか、一羽落下していました。
まだ産毛が生えそろっておらず、息も絶え絶え。
可哀そうですが、見届けるしかありませんでした。
その3日後。
またもや、雛が1羽落下。
3日前の雛よりは、産毛はあるものの、羽も短くも揃い始めています。
当然飛べません。
何とかせねば。
息子に連絡。
ふだん母のお願いにはほぼ耳を貸しませんが、今回は迅速対応。
ツバメの生態・人の手での育て方などを調べ、ミルワームを買ってきました。
小さな鉢にティッシュを敷き、ピンセットでミルワームを1匹づつ。
お腹がすくときは、大きな口をパクパク開けて吞み込みます。
お腹一杯になると餌に見向きもしません。
これを30分ごと。
息子は2日間どこに行くにも連れて行き世話をしました。
『赤ちゃんの世話って大変やな~Pちゃん(雛の名前)可愛いから出来るけど』
ちょっと~
そっくりそのまま、子育て中、母(院長)があなた(息子)に向けてた言葉ですよ!
ツバメの子育てより大変だったんだから!!!(親ツバメエサ探し・運びも大変だけど)
2日後、巣に戻して無事に生育。
兄弟ツバメの中では一番小さいせいか、最後まで巣に。
兄弟に数日遅れて、やっと初立ち。
『飛んだよ~』
孫(いないけれど)を見守る祖母と父親みたいな、母と息子のしばし穏やかな時間を雛が提供してくれました。
ところで、先日某メーカーの担当者が代わりました。
担当のTさんは、以前にも当院担当。
懐かしさで話が弾みます。
『あの頃は、息子さんたちを保育園にお迎えに行ったこともありましたね~』
開院当初は、子供がまだまだ小さくて、保育園のお世話になっていました。
診療状況で、どうしてもお迎えに間に合わない時には、面会に来ているメーカーさんたちにも助けてもらいました(良き時代でした)。
Tさんにもお世話になっていたのね~改めて感謝です。
一人で何もできない雛のような息子たちは、お陰様で、今度は親ツバメになれるほど成長しました。
お陰様で、当院も26周年を迎えました。
患者さんとの出会い、そこから得た眼科学の知識と経験の引き出しはかなり多くなっていると思います。
①医師が診療し指針を示す(事実に基づき診断・治療方針を決める・経験値も有用)
②患者さんが治療方針を遵守する(点眼回数・期間を守るなど)
恐らく①②が守られていれば、病気は快復または小康状態を保てます。
上手く結果が出なければ①に戻ります。
20年以上定期的に通院されている緑内障の患者さんの多くは、進行が抑えられています。
何年かぶりに来院される患者さんには『思い出して来院してくれてありがとう』
定期的に来院される患者さんには『いつも頼ってくれてありがとう』
『こんにちは!○○さん』から始まり『お大事になさってください』の〆の後の、声に出さない言葉です。
今後ともよろしくお願いいたします。