2020.12.8 再び1年生
昨年、日本医師会認定産業医を取得した院長。
眼科では、パソコン業務の患者さんが多く来院。
ドライアイだったり、近くのピントが合わなかったり、眼痛だけでなく頭痛や肩こりもあったり…
眼科としての原因、治療はもちろんですが、話を聞いていくとその要因は様々です。
職場環境の問題だったり、運動不足だったり…
眼科以外の興味は広がるばかり…
スポーツ医も産業医も眼科医療を基に、その派生で取得することに。
さて、本業ではなくとも、資格は持っているだけでは宝の持ち腐れ。
アウトプットしてこそ。
昨年暮れから、産業医の就職活動を始めました。
産業医の関わる産業保健の目指すところは、ひと(従業員)の作業の適応とその仕事へのそれぞれのひとの適応です。
誰を適切な作業につかせ、どんな作業を誰につかせるか。
事業所の規模によって専属産業医か嘱託産業医かが決まっています。
院長は、もちろん嘱託産業医。
実は、就職活動は初めての院長です。
大学卒業後、そのまま医局へ。
あとは医局人事で動き、開業。
なので、初めて顔写真付きの履歴書を作成。
動機・アピール欄もしっかり記入。
当初、すぐに採用されるでしょうと思いながら応募するも撃沈。
遠いところは…
この職種は聞いたことない…
なんて言っていたら、いつの間にか夏も終わりそう…
自分は、産業医1年生、謙虚に。
ただし眼科臨床医としての実績はあり、人生経験もあり。
これをアピールして?採用が決定しました。
担当するのは、スーパーマーケットの系列2店舗です。
どちらも、県内とはいえ、自宅から片道1時間半弱。
勤務日は、当院休診日です。
産業医1年生。
イメージがわく職種に、採用されるだけラッキー。
小旅行と思えば、通勤時間もまた楽し。
当日は、約束の約40分前に到着。
スーパーマーケットなので、院長(主婦)には馴染み深いお店です。
職場巡視は職務として行う予定ですが、まずはお客として視察。
広くてきれいなスーパーです。
鮮度もいいし、種類も多いし、名古屋よりいくらか安い。
が、仕事前に買い物はいけません。
ぐるぐるとカートを押しながらも、買うのは、小さくて軽いお菓子くらいに。
出入り口には、お客様の声と店長からの回答が貼ってあります。
店長の顔写真もあり、『この人が、これからお付き合いする方ね~』
時間になり、先ほどの店長と本社の総務に初対面。
どんな職種があり、どのような人たちが働いているかを聞きます。
今回のメインは、健康診断結果の事後措置の決定です。
健康診断結果を見て、精密検査をしたほうがいいとか、勤務に差し支えがあるかどうかなどを、判定していきます。
最後に、判定の責任者として『産業医・長谷川公』の判を押印したときは、産業医初日の感慨が…
その後は、職場巡視をします。
スーパーのバックヤードを見て歩きます。
興味津々。
良好な点や、改善推奨点などを記載し、報告書を提出します。
安全衛生委員会の議事録も確認します。
あっと言う間の初出勤日でした。
『うちの寿司は、鮮魚コーナーで握っているから自信を持ってお勧めします』
店長さんの言葉に、勤務終了後、堂々と?お客として買い物。
夕食はお寿司に決定!
初出勤、うまく仕事できたのかな~?
後日、聞くところによると、なかなか手際も良かったとのこと。
企業(と従業員)のお役に立てられるよう、再び1年生から頑張ります!