2020.1.21 りんごは品切れ

先日、青森へ行った時のこと。

Aさん(60代後半)のお宅に伺う予定でしたが、数日前の大雪で、車は時間が読めずトンボ帰りになるかも、との連絡。

『ならば、電車とバスで伺います』と名古屋感覚で言ったものの、昼間2時間に1本のダイヤを知り、断念。

結局、新幹線駅で、再会することに。

 

雪深く外へ出るより…と駅ビルでお昼ご飯。

青森名物のせんべい汁やイカ刺し、サバのメニューが並びます。

食後は、別腹?のデザート。

Aさんは『お腹いっぱいだから、コーヒーだけでいいわ』

院長はデザートメニュー(写真なし)に目を通します。

りんごパフェ・いちごパフェ・チョコレートパフェ。

りんごパフェがあるなんて、さすがご当地青森。

『青森に来たらりんごパフェですよね!?』

『そんなメニューあるんだね~』とAさん。

お店の若い店員さんに注文すると…

『りんご、品切れなので、りんごパフェ出来ないんですよ~』

『えっ?青森なのに!?』私(院長)。

私以上にびっくりしたのはAさん。

『りんごなんて、その辺のどこのお店にも売ってるのにね。何なら、うちから持って来ればよかった』

では…と、メニューを見て選んだのはアップルパイ。

『アップルパイは、青森産のりんごですよね?』と念押しすると

『県外産のです、県外の工場で作っていますので』

あれあれ…

『いちごパフェは出来ます?』

『はい、出来ます』

『では、それでお願いします』

 

間もなく、50代の女性店員が、コップに入れたジュースを持ってやって来ました。

『すみません。りんごが切れてまして。りんごジュースをサービスさせていただきます。これは100%青森県産ですので』

『名古屋からのお客さんだから、青森らしさ売り出さなくちゃね~。リンゴ農家はたくさんあるし、アップルパイ作る工場も青森にありますよ~青森、元気にしなくちゃ!』

Aさんが、熱くなるのは、ある地方自治体のフレッシュ議員さんだからです。

鎌倉の海岸で知り合ったときは、退職後嘱託で仕事をしている状況だったのですが…

 

政治とは無縁だったAさんの議員活動や地域にかける思いを熱く聞きました。

りんごや野菜を主産業とする過疎の町をどうするか…

少子化が進み、高齢者だけが残される…

対して、当クリニックの小学校学区だけで、人口は1万を優に超え、高齢化率は緑区で最低レベルの15%ほど。

地下鉄もバスもあり、医療機関も充実しています。

Aさんの地域とのインフラは歴然です。

 

またお店のりんごの話に戻り…

『でも、このお店、ちゃんとほうれんそう(報告・連絡・相談)が出来てましたよね』

『そうね、あの若い店員さんも上司にすぐ報告したし、上司の女の人もお客対応しっかりしたしね』

『あとは、観光客に、より青森らしさをアピールしてほしいですね!』

 

『いちごパフェ、お待たせしました』

出てきたのは…

ホイップクリームにいちごジャム、アイスクリームとコーンフレーク。

生のいちごじゃないの?これが青森流?

ならば、りんごパフェも、生のりんごが品切れじゃなくてりんごジャムが品切れ?

 

青森らしさ満載の究極のりんごパフェ、いつか食べたいです!

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2020.1.7 暮れにも一人で

昨年は一人旅(高尾山)で始まり、一人旅で終了しました。

 

両家の年末年始の挨拶をやめにして、家族旅行を決行したある年。

開業医と子育て・家事に加え大学院の研究と、仕事納めの後も息つく間もないほど課題が。

そして、両家への顔出しをすると、自分の休息のないまま仕事始めです。

それが続いていました。

その時、目にした大晦日発の2泊3日ツアー。

秋田男鹿で本物の『なまはげ』が民家に来る風習を体験(息子たちには強烈な体験でした)。

日本海沿いを北上して、津軽鉄道ストーブ列車に。

その後下北半島の入口へ向かい、十和田湖を縦断して盛岡から帰途へ。

旅行は大当たり!

その時の感動が忘れられず、もう一度、行きたい!泊まりたい!思いが募っていました。

 

良い思い出には違いないけれど、今は家族旅行よりゴルフを優先する我が家の男性陣。

4人一組なら収まりよし(いつもは2&3バッグ)。

年末ゴルフは辞退して、一人旅決行。

 

今回は、青森県に向かいます。

男鹿はまたの機会に。

一旅一か所がモットー。

今回青森にしたのは、他にも訳があって、途中の駅で、知人に再会するためです。

距離があるため、なかなか会えない相手とは、自分から出向くのも自分らしさ?かな、と思う院長は、早速連絡。

往路、復路それぞれ違う駅で降車し、再会の予定も組み込みました。

 

東北新幹線の降車駅で60歳後半のAさんに再会します。

5年前に鎌倉の海岸ですれ違い、挨拶して以来のやり取り。

彼女とは、初再会。

 

それから第3セクターの鉄道に乗り換えます。

キーンとする冷たさは、北国ならでは。

ワンマンカーに揺られながら、街はどんどん淋しくなりますが、帰省時期だけにほぼ満員。

隣の若い女性の取り出した『東京都内→下北』の切符がちらりと見え、胸が熱くなりました。

駅を降りると、迎えの車でホテルへ。

 

15年前と変わらない外観です。

玄関の壁画の前で記念写真。

15年前は、ここで家族5人で撮影。

持ってきた写真には、あどけない(保育園児~小学校低学年)息子たちが。

私(院長)も若い!

 

夕食前にお風呂に入ります。

雪が積もって風情ある露天風呂は変わらず。

でも、前回は、小さい息子たちも一緒に入り、裸で雪遊びをしたり、はしゃいだりで、気が気でなかった…

しみじみと、物思いにふけりながら、ゆっくりと浸かる今。

あの頃には想像できなかったわ~

 

お風呂の後は、夕食。

部屋食なので、浴衣を着て、座っているだけで、お膳が整います。

3~4人前ある船盛にお寿司、御膳、鍋物などなど。

デザートも。

自分のペースで、ゆっくりと完食。

なかなか乙な体験です。

 

そのあとは、読書タイム。

静寂な中(ホテルでもテレビは付けない院長です)、ちょっと良い本を読むには最適です。

 

再び、露天風呂から帰ってくると、布団が敷かれていました。

12畳の和室に、布団一組。

家族ラインで写真を送ったら『寂しいもんやな笑』長男のコメント。

前回は、布団が5組だったので、部屋全面に敷き詰められていました。

家族5人同室で寝た旅行は、最後はいつだった?

寝相の悪さに布団直してばかりだったわ~などと思い出しつつ、眠ってしまいました。

寂しいと感じることもなく…

 

翌朝、もうひと風呂浴びて、朝食を。

前回子供たちが興奮した太くて大きなつららは、今回は残念ながらありませんでした。

外を歩くつもりが、『転倒』が頭をよぎり、玄関先で止めておきました。

15年の月日は、自分を慎重にさせています。

 

帰路は、再び第3セクターで新幹線駅へ。

途中、仙台で降車し、Bちゃんに。

彼女とは、高3以来の文通友達。

約7年ぶり。

 

1年の最後に、『いつか』のうちの一つ『もう一度旅』を達成し、久しぶりの親交を楽しんだ院長。

決行して良かった!

人生100年時代。

折り返しは自明。

今年も、自分のやりたいことを一つでも実現すべく、謙虚に精進したいと思います。

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの想い
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