2022.4.19 現地は新鮮
コロナ禍においてずっとWEB参加だった学会。
WEB開催が当たり前に。
昨年から、一部ハイブリッド(現地参加とWEB参加)になってきたのですが、周囲はほぼWEB参加でした。
WEB視聴の学会も、当初は新鮮でしたが、演者ではなく、聴講となると段々慣れが…
普段着の服…コーヒー飲みながら…お菓子食べながら…ちょっと立ち上がったり…
緊張の欠如。
集中力の欠如。
在宅ワークもこんな感じ?
在宅ワークを推進する社会ですし、もちろん多くの人が成果を上げているに違いないのですが。
院長には向かないようです。
やはり、その環境に身を置いてこそ…
日本眼科学会総会は今年もハイブリッドだけど、現地参加する!と決め、新型コロナが始まって以来、大阪へ。
久しぶりの学会場は、講演会場に行くまで、関門が多数。
まず、消毒をします。
自動検温測定をすると、日にち・時間・体温が印刷されたシールが出ます。
健康状態申告書を提出します。
予め届いたQRコードをかざすと、印字されたネームカードが出てきます。
ネームカードに、検温記録シールを貼ります。
その後、専門医の単位申請や記念バッグ(今回はanelloのリュックサック)をもらいます。
やっと講演会場に向けて、エスカレーター・エレベーターの誘導指示に従います。
随所随所にアルコールスプレーです。
新型コロナ以前の学会に比べると、人が少ないのは否めません。
スーツ姿の男女グループは、恐らく、まだ大学医局の若い医師たち。
一般演題での発表かな?
まだまだ伸び盛り、頑張ってね!
教授を始め演者の多くは、院長より下の年代が主流に。
まだ自分が若かったころの教授陣(今は退職)が登壇されると、なぜか懐かしさが(失礼)。
どんな内容も、学会場で直接聴講することで、ライブ感あり、緊張感あり。
聞き洩らさないように、集中!メモ、メモ。
医学の主流は、遺伝子治療とAIになってきています。
今回も、それらの講演が多く、自身が研修医の頃から現在まで眼科学が大きく変わったように、今後もさらに大きく変わるのだと実感。
眼科医である以上、開業医である以上、オバサン(院長)だって付いていかないといけません。
ライブ(講演)が一番新しい情報を得られます。
そういう意味では、学会は、旬の情報を得る好チャンスです。
もちろん、それは現時点での知見に過ぎず、さらに眼科学(科学全般)は進歩・発展していきます。
今回の講演の中で、日常生活で興味深い話として…
大規模集団の疫学調査:
習慣的にコーヒーを飲んでいる(1日3杯以上)群は、飲んでいない群に比べて眼圧が有意に低かった
習慣的に運動(週に3回以上)している群は、していない群に比べて有意に眼圧が低かった
いずれも機序はまだ不明ですが、解析の結果として明らかになったことです。
医学的には、今後、機序の解明も含めさらなる研究が必要ですが。
今回の学会の最大の盛り上がり?は、ノーベル賞受賞者の山中伸弥先生の招待講演。
会場入り口は、開始前から長蛇の列。
院長も、いつものように前から3列目の席に着席。
ライブで講演を聴講。
臨場感はこの場にいる者ならでは。
iPS細胞を最初に人体に使用したのは、眼科分野です。
iPS細胞の今後、再生医療と創薬について大変有意義な講演でした。
久々の現地入り。
インプットが多すぎ、興奮が冷めやらぬ院長です。
外に出るって、緊張も伴いますが、その刺激こそが新鮮だと改めて感じました。