2021.10.5 しどろもどろ
新型ワクチン接種当番は秋になっても続きます。
秋のゴルフラウンド用に買ったウエアも、近々のラウンドは未定。
こんな秋晴れの日に、ワクチン当番。
人の多いワクチン接種会場に、新しいゴルフウエアで出務です。
誰か見てくれるかな~?
座って医師用ビブスを着て予診。
誰も見ないわ、気に留めないわ(当然)。
ゴルフウエアで、ペンを握る院長です。
初回は、地元小学校で、高齢者優先接種。
基礎疾患がある人が多いことや、地元ゆえに当院の患者さんもいて、予診で長くなることも。
その後、年齢が徐々に下げられ、若年でも持病のある人の優先接種が始まりました。
月ごとに、接種者の層が変化していきます。
今回は、12歳以上の若年者が大多数に。
ほとんどの人は、基礎疾患はないので、病気に関してはほぼスルーです。
しかし、今までになく、ベッドで寝ての接種希望が。
ワクチンごときで?と思うオバサン院長ではありますが、繊細なお年頃?(若者)は、安心のためにもベッドで。
若い人ほど、不安・心配の心情が見受けられます。
『医師と話がしたい』と付箋を付けてきた女子高校生。
付き添いの母親はすでに接種済みです。
ネットで、ワクチン接種否定の記事をたくさん見て、接種すべきか迷っていると。
ワクチンの開発の話、接種のメリット・副反応。
打たない選択をした場合起こりうること、などなど。
『○○は絶対ですか?』
『医学に絶対はないから、最後は自分で決めてね』
『もう少し考えます』
予診ブースを後退して悩むこと30分。
『来春、受験なので、その時コロナに罹って後悔したくないので、打ちます』
本日接種可能にサインして、接種ブースに進んでもらいました。
『受験頑張って!』
接種後のブースでは、何人かの若者が気分悪くなり(いわゆる脳貧血)、内科医師が駆け付ける場面も何回か。
人生経験が浅い分、不安も大きいし、迷走神経も過剰に働いてしまいます。
今回は、外国人も多い印象を受けました。
ベトナム・インドネシア・タイ・フィリピンなど東南アジア系。
バングラディッシュ・インド・パキスタンの南アジア。
中国・韓国。
ほぼ英単語を交えた日本語の日系アメリカ人もいました。
何人かに接していると、顔形・姿・名前の表記から、どこの国の人か見当がつくようになってきました。
最初は出身国を聞いていたのですが、そのうち『○○国出身ですか?』と尋ねると『そうです。よくわかりましたね』と言われる始末。
ほとんどの人が、日常会話には困らないよう。
子どもだけが日本語に堪能で、こちらの内容を両親に母語で伝える場面も。
インドネシアでは、苗字がないことを知ってびっくり(教えてもらった)、豆知識も。
『先生、英語大丈夫ですか?』
いきなり、係の人が尋ねてきました。
『少しくらいなら…』
『では、今から英語しか話せない外国の人お連れしますね』
え~!?
30代の浅黒い髭の生えた男性。
問診票は、もれなく問題なしです。
なのに日本語話せないの?(厚労省HPに各語の問診票あり)
まずは、お決まりの『どちらのご出身ですか?』(拙い英語で)
『パキスタン』
接種は問題ないけれど、接種に当たっての注意事項や確認をしないといけません。
相手の話の聞き取りは出来るのですが、話そうとすると焦ってしまいます。
しどろもどろながら、相手は理解してくれてやれやれ。
半年ほど前に、英会話の勉強を少々再開したもののこのお粗末さ。
トホホ。
若者と外国人。
院長、人生経験は半世紀あっても、まだまだドキドキは健在?です。