2023.12.5 気遣いと気遣い

朝一番で来院のAさん。

『センセェ~、聞いてくれる?』

『おはようございます。何でした?』

『今朝ね、横断歩道を渡ろうと思って立っとたの』

当院の斜め前の横断歩道のことです。

Aさんはご近所さんなので、この横断歩道と道路には精通。

『朝、前の道は車が多いがね~ほんだもんで、私、出来るだけ車が少なくなってからボタン押そうと立っとたの』

それで、それで…

『そしたら、知らん男の人が「ボタン押さんと青信号になりませんよ」って教えてくれたんだわ~。私、そんなに耄碌(もうろく)しとるように見えたんかな~』

Aさんは元気な80代ですが、最近は、シルバーカーも使っています。

それで、それで…

『「そんなこと、言われんでもよう知っとるわ~車運転する人に気遣っとたんやわ~」と言いたかったけど、「まあまあ、ご親切にありがとう」ってお礼言っといた。

私、そんなにオバアサンに見えたと思ったらショックやったわ~』

知らん男の人の気遣いに対しての気遣い、運転者に対しての気遣い、どちらも出来るAさん、素敵です!

 

『じゃあ、センセイ、また来るわね』

『ちょっと、ちょっと。まだ診察してませんよ、これから』

『あら!?そうやったわ』

 

日々の診療はもちろん真剣ですが、合間のお話の中で、特に年長の患者さんからは学ぶことが多い院長です。

お返しに、笑顔と元気(活!と言われる患者さんも)を。

院長のささやかな気遣いです。

 

12月に入ると、不思議なもので、クリスマスのうきうきした気分になります。

当院の花壇は、専属の花屋さんが手入れをしてくれていますが、クリスマスは毎年のクライマックス!

患者さんだけでなく、道行く人々もイルミネーションを見て笑顔になってもらえれば、と思います。

 

もう我が家にはサンタさんは来ません。

それでも毎年『サンタクロースっているんでしょうか』の絵本を読み、温かい気持ちになります。

今年は久しぶりに、アドベントカレンダーを買ってみました。

 

アドベントカレンダーは、クリスマスまでの日数をカウントダウンしながらクリスマスまでの期間を楽しむものです。

カレンダーだけでなく、日付の引き出しの中にお菓子が入っているものが好きです。

息子たちが小さい頃は、待てずに全部開けて食べてしまうので、雰囲気が台無しでした。

 

今回はスタッフ用に。

当院では、朝礼から始まります。

日直は、挨拶の練習から始まり、その日の予定や『一言(何でもいい)』を担当します。

院長が毎回最後に『院長の一言』を述べ、締めはみんなで『今日も一日よろしくお願いします!』

その日の日直さんが、アドベントカレンダーの引き出しを開けてお菓子をもらうことにしました。

小さなお菓子ですが、何が出てくるかわからないので、くじ引きにも似て、ちょっとしたお楽しみになっています。

 

自分にも気遣い、自分のためにクリスマスカードを。

『今年も一年どんな日も頑張っていたあなたに』のカードを開くと、サンタが『とびきりの賞をおくるよ』とポップで出てきます。

*夢がかなうで賞

*素敵だったで賞

*お疲れ様で賞

*頼りになるで賞

*笑顔が輝いていたで賞

*のんびり過ごしま賞

*来年も一緒に遊びま賞

*一緒に居ると楽しいで賞

*きっといいことあるで賞

 

それぞれの賞に該当することを思い出し、想い、12月を過ごします。

メリークリスマス!!

 

 

 

 

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