2023.6.20 何しに台湾? その1
近視関連の学会や話題が多くなってきた近年。
オルソケラトロジーも含め近視関連の論文を読んでいると、意外に中国・台湾・シンガポールといった東アジア発が多いことに気が付きます。
論文は英語なのですが、何篇も中国・台湾・シンガポール…と出てくると、近い外国だしいつか行ってみたい…
そんなきっかけから約1年前独学で中国語を開始。
腕試しも兼ねて一番行きやすそうな台湾行きを決行!
中部国際空港から台湾桃園国際空港へ。
人々の顔は似ていますが、中国語が飛び交います。
来ちゃったけど、大丈夫?
今回のミッション
1.台湾の小学校での近視進行予防の取り組みを聞いてみる
2.台湾でのオルソケラトロジーの話を聞く
3.台湾でコンタクト処方をしてもらう
故宮博物館を観覧していると、小学生の集団がやってきました。
小学3~4年生くらいです。
20代男性の先生が、注意を述べた後、自由観覧となりました。
チャンス!
すすすーと近づき
『初めまして。私は日本から来た眼科医です。2時間以上の屋外活動で近視を抑制したという台湾の論文を読みましたが、現場ではどうでしょうか?』
初対面なのに、かなり図図しい日本人オバサン(院長)。
若い先生は、警戒することなく(いい人だった~)対応してくれました。
ちなみに、最初の2文(中国語)は練習してきたからスムーズ。以後、文にならず…途切れ途切れ…だんだん英語に…
先生も、最初は中国語でゆっくり話してくれましたが、院長に合わせて英語で。
しかし、双方とも医学用語や教育用語など微妙なニュアンスが伝わらず、後半は日本語・中国語翻訳アプリの登場となりました。
アプリ恐るべし。
子どもたちが珍し気にどんどん集まってきました。
『何してるの?』『この人だれ?』って感じで。
どの国の子供も同じ。
まとめると…
小学生の近視の増加は、学校も気づいているし、気にしている。
厳密に何時間屋外活動とカリキュラムに取り入れられてはいないが、担任ごとに努力はしている。
例えば、昼休み90分の間はPCやテレビを見ないように指導。
月に一度は野外活動を計画。
先生は、『名古屋』や『三重』の地名や日本語も少し知っていて、大学で学んだとのこと。
別日に出かけた台湾民主記念館でも、同様の答えが。
この時は、小学1年生だったせいか、屋外でもさらに賑やか。
また、あちこち行かないように複数の先生が号令を。
天気の良い日だったので、バイオレット光も良く浴びました。
屋外活動が良いということはわかっているが、厳密に管理されているのではない。
(論文は、方法をきちんと設定したうえでのデータ)
しかし、教育の現場は何処も学童近視が少しでも進行しないように、努力している。
博物館からの帰り、タクシーに乗ってホテルを告げると、運転手さん『?』
地図は日本語と英語表記。
大きなホテルです。
しかし、ホテルも中国名で言わないとわからない運転手さんでした。
メーターは上がる、ちっともホテルに着かない…
どうしよう…焦っていると、交番の前で停車。
『場所を聞いてくる』(速い中国語で聞き取れず)と言ったよう。
戻ってくると、中国でホテル名を言いグ~の合図を。
ホテルはすぐそこでした。
メーターより安くしてくれて、謝ってくれました(ここは聞き取れた)。
『謝謝』
ミッション1終了。
続きます。
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