2020.8.4 地下鉄線上の旅
ぶらっと一人旅も皆無のまま半年。
一人で家で過ごすのも好きですが、出かけるのも好き。
自転車でどこか行ってみよう!
院長の自転車は、もちろんママチャリです。
8年前買い替えるとき『どうせなら、電動自転車を買うべき!』と、自転車屋さんに強く勧められ、値段は格段に違ったものの、自転車の耐久年数を考えれば安いかも!?と購入。
使い慣れると本当に楽で、学校医の仕事や近場の買い物などに重宝しています。
用事もないけれど何処かへ行ってみる。
内田百閒の『阿呆列車』に比べれば、電動自転車で何処か行ってみる…は、ずいぶんちっぽけなことですが、人間の器の差も同様なのでまあいいとして。
あてもなく…は格好いいですが、バッテリー切れになっては困ります。
最悪、自力で漕げばいいのですが、大変重く労力がいります。
今回は、自分の体力は電動自転車を漕ぐのみに使います。
安全で楽しそうなのは…と思案した結果『地下鉄桜通線』上の旅です。
桜通線上の道路は広く整備されているし、馴染みのある道筋です。
バッテリーをフル充電し、メモリが10から6になった時点で引き返すことに。
残0になる所まで行って、地下鉄に乗せて帰りたいのは山々ですが、名古屋市地下鉄は収納袋に入れた物しか不可。
そのまま乗せられるローカル鉄道も各地にありますが、地下鉄は乗客も多いからね…残念。
桜通線上の道路はかつてマラソンに没頭していた頃、よく走ったコースです。
診療日の昼休みは、新瑞橋でUターン。
休みの日は、名古屋駅まで走り、某焼き肉屋のランチを食べて、地下鉄で帰途へ。
久しぶりのコースに懐かしさがこみ上げます。
給水塔の坂も電動自転車だと楽々。
以前は、坂道トレーニングだと言い聞かせて、よく走っていたよね~
道々には、当時目についたお店がそのままあるかと思えば、閉店や別のお店になっていたり、年月の移り変わりを感じます。
いつもは車でしか行ったことのないレストランへ。
ここでランチタイム。
名物の桃のスープを飲んで、夏を味わいます。
何回か切り返して車を停めなくても、自転車だとお店のすぐ前に駐輪。
ここでバッテリーは7。
元気が出たところで、さらに北上します。
『吹上』駅を過ぎたところで残り6に。
『今池』駅まで行けそうですが、ここは無理をせず、帰路につきます。
行きに気になったお店をチェックしてあるので、ゆっくり走ります。
八百屋さんの店先で、『ブドウおいしそう…』(自転車だとつぶれるので不可)
『人参が安い』(人参なら振動に耐えられるので買おう)
ケーキ屋さんの店先で、『ケーキは無理だわ~』
パン屋さんも何件かあるので、その都度1~2個買えば、全店網羅できます。
最後は、和菓子屋さんへ。
このお店は、マラソン時代、気になっていたお店のひとつ。
気づかないくらい、とても小さな古そうなお店です。
どんなお菓子があるのか?どら焼きかお饅頭くらい?と、店のガラス越しに横目で見て走っていたあの頃でした。
今回行かずしていつ行く?
中へ入ると、飛び込んできたのは、数々の生菓子。
花火や金魚など夏の風物詩が、それぞれ違う材料で作られていました。
『何年かの謎が解けた!』だけでなく、『想定外のお店』を発見した嬉しさ。
自転車旅こその収穫でした。
今回往復26キロ。
院長の電動自転車のバッテリーを調べたところ、約30キロ走行可能でした。
いつか欲しいのは、名古屋駅まで往復できるバッテリー容量の自転車。
名駅や栄を自転車で…なんて、都心の住人みたい。
電動自転車で楽しめることを発見。
用事だけに使うなんてもったいない!